鼻中隔延長+Ⅰ型シリコンプロテーゼ

鼻孔縁延長 術前術後症例画像 (このモニター様の大きな画像と他の方向は≫こちら
鼻中隔延長では大きな変化も出せるものです。ハーフ鼻・西洋人鼻も可能なのですが、手技に手間が掛かり、且つ曲がる等のリスクもありますから安易には引き受けられないものです。また費用も割高になるのが実情です。
さて、この方は初めての鼻の整形でしたので、使用する軟骨は耳介軟骨だけで済みましたが、既往に鼻尖縮小や軟骨移植などありますと組織が線維化しており延び難く、ここまでの変化が出せない事があります。その場合は肋軟骨や保存軟骨等の硬い軟骨を使用します。
このような硬い軟骨は無理矢理でも皮膚軟部組織を延ばせるものですが、鼻先の血流不足を生じ皮膚壊死のリスクはあります。実際かなりのベテラン医師から、そうなってしまった例があった事を聞かされたことがあります。
当院のモニター「ブラジル美人風」の人も肋軟骨で行いましたが、途中経過は軽いチアノーゼ色を呈したものです。この人の場合は術前に皮膚色が暗紫色を呈してきたら早々に鼻先の軟骨を部分的に取るしかないです等と説明していたものですが、幸い徐々に皮膚色はは改善し完全に正常な皮膚色に戻りました。
ちなみに鼻先を出すのが少しだけで良い場合は鼻翼軟骨の正中部に耳介軟骨を乗せるだけの手術もあります。しかし移植したものが少し沈む分、効果が小さい傾向で患者さんの期待はずれとなることがあります。