美人とブスの口喧嘩は傍から見れば美人が勝っている様に見える

 題目の言葉は当院に来られた患者さんから聞いた言葉の要約です。正確には、こう言われました。「先生、美人とブスの口喧嘩は、遠くから見て何を言ってるか聞こえなくても、美人が勝っている様に見えますよね。だから女は綺麗にならなくちゃ損です。」・・・言われれば『確かに!』と思ってしまいます。
 さて当院では女性誌のPINKYを廃刊になるまで待合においていましたが、2007年の7月頃に私はたまたま見て「凄い綺麗な娘が載ってる!」と驚愕したのですが、それが佐々木希でした。実はまだやっと表紙を飾れるかどうかというPINKY新参者でしたが、その後の佐々木希の注目度UPは皆様、ご存じのとおりです。私も以後、毎月PINKYの佐々木希を見るのが楽しみでした。
 ところが佐々木希は中学の時は先生のキンタマを蹴りあげるなど結構なヤンキーぶりで、高校に行かずに中卒でショップで働いていたところ、秋田にヤングジャンプの編集部の人が来て、偶然、佐々木希を見つけてスカウトし、その後は一気にトップモデルに駆け上がった。・・・こういう経緯を聞くと「やっぱり女は外見が大事。」と思ってしまいます。もうちょっと言えば「外見で人間の(対社会的な)価値が変わる。」更に言えば「外見が良くなれば中身も良くなる。」のです。綺麗になれば周りの人も優しく接しますし、自分にも自信が持てます。さて転職の機会に当院に来られた目・鼻・顎と複数整形して見違える美人になった人に、検診の時に「どうですか新しい会社では?」と聞きますと、「(男性の)見る目が全然違います。」などと聞いた事もあります。
 昔から「心の綺麗なブスと、心の冷たい美人が居て・・・」などと言う話がでることがありますが、大手美容外科に居た時、「ちょっと待った、その例え話は間違いで、ブスは皆から相手にされないから、いじけて心までブスになり、美人は皆から優しくされるから心まで綺麗になるもんだ。」と言った先生がいます。やはり『言えてます。』・・・こういう話をくどくど書くと木村医師は底の浅い薄っぺらい奴だ。と言われそうですが、敢えて書かせてもらいました。自動車でも家電でもデザイン性の優れたものは売れ行きを左右する。そして人間も同様・・・。これを情けない世相になったものだと思うのが旧弊な思考で、私は元々はそっちの人間でした。しかし外見の持つ力は意外な程に大きく、中身まで変えて行く、中身の質すら変える。これを積極肯定するのが新思考で、私も苦慮を重ねて悟りを開きました。しかし振り向けば世相も確実にそうなっていたのでした。