日本美容外科学会をひとつに(高須克弥先生)

 本来なら今位に合同の学術集会が開けてた筈ですが、運の悪い事に一昨年の臨時総会で、とにかく暫定的でも一緒に前向きに一つになろうと方針については誰にも反対は無く、全部、僕に一任するということが決議されて、頑張って来たのです。運の悪い事に第100回の他面の美容外科学会は震災の為に流れてしまいました。本当は、あの震災の時に、とりあえずは暫定的でも両方の会員が合同でも暫定的に同じ学術集会に集まれる様な事を考えていたのです。この1年の間に大分情勢が変わってしまいまして、十仁グループの美容外科学会というのは梅澤文雄先生が創立された財団が母体でありまして、オーナーでもある梅澤文彦先生が、どうも合併には乗り気でない状況になってしまいまして今に至った訳でございます。
なぜこういう風になったかと言いますと、イデオロギー対立が創立当時からあります。十仁グループというのは元々の開業医の集まりでありまして、形成外科学会が創立する前から存在していた訳であります。形成外科学会は整容という部門が大事ですから、当然美容の方に入ってまいります。だから初めから自分たちがが本家だという意識は持ってるんですけど、実はリハビリテーションセンターとアスレチッククラブの様な全く違うイデオロギーの2つのグル―プであります。しかし先程大慈弥先生が仰ったように世の中の流れは窓口を一つにして一般人にも1つの正義を与える様な格好にしなければならない。これは私たちの世代で何とか片付けようと思っていた訳ですが、どうしても古い頭の執行部の皆さん達は次の何拍の状態を理解出来ない訳です。これは丁度ベルリンの壁が立ちはだかっているような状態でありまして、壁が無くなってしまえば、中に居る人は必ず一つになります。
もっと卑近な例で言いますと、韓国と北朝鮮の状態とよく似ております。片っぽはオーナーと半組で、片っぽは、その他大勢でやっているような国で、全くイデオロギーが違います。自分としてはやるところまでやりましたので、この後は自分たちの意思を継いでくれる若い人たちに、このイデオロギーを継いで頂こうと思います。とにかく美容外科学会は正義を一つにしなければいけません。どんどんクズが入って来ます。今、若い医者たちは初めから大学に入る前から美容外科を目指しているお馬鹿さんたちが一杯います。初めから美容外科を目指している人たちがクズにならないようにキチッとした学会を造って頂きたいというのは私の夢であります。とにかく、死亡事故が多い、見よう見まねで表だけを習って美容外科を標榜しているという、そういう状態は私はとても許せません。
ただ先程、波利井先生とお話しましたけど、日本の医療というのはだんだんと医療側が財政を圧迫していますので、官公庁としてはなるだけコントロール出来るようにしたいと思っているようですけど、美容外科というのは治療医学から予防医学にも、どちらにも含まれない第三の医学です。幸福医学として我々が習っていたいた医学とは全く異質なもので幸福を追求する若さと美貌を追求する新しい分野です。
だから頭の中に残っていた粕を一辺取り外して、丁度シンガポールや韓国の様な成長産業として国が育てくれる環境を作って貰って、もっと優秀な美容外科医が育つ学会を造って頂きたいと思っております。
・・・私(木村)の感想:高須先生はいつも比喩が巧みですが、「ベルリンの壁」とは上手い表現をされました。「東西ドイツは長らく、“統一なんて無理”。」と言われながら、壁が崩壊すると一気に1年も経たずに統一しました。2つの美容外科学会も高須先生の思惑通りに、とにかく合同学会を開けば、及びもつかない道が開かれたのかも知れません。Ein Volk ein Reichです。 この場合 ein Führer は、高須克弥先生でしょう。 eはinFü尚、私はベルリンの壁の一部を購入しています。尚、私はベルリンの壁の一部を購入しています。hrer einFührer