フラクショナルレーザーの話

フラクショナルレーザー  昨今はノンサージェリー(メスを使わない)美容医療の躍進を見ていますが、私も先月の美容外科学会でそれを強く感じ、先日の講習後レディエッセを入荷しました。
そして本日は診療終了後にフラクショナルレーザーの話を聞きにメーカーまで出向いてみました。そこで機械の説明を聞いた上でテスト照射を出力の条件を変えて自分自身に3箇所打ってみました。治癒の経過や変化をよく見てみるつもりですが、そこでの話しではエルビウムの様に周囲組織にダメージを与え難いレーザーでもフラクショナルにして皮膚全層まで穴を空けるというのは無いということです。ですから「皮膚の表面積自体が減ってハリが出るというのは無いです。」とも聞いた時は大変残念でした。でもAsclepion社のフラクショナルレーザーはエルビウムでも重ね打ちで幾らでも深く掘れるというのです。ですから世界中探したらそういう文献が見つかりませんか?と私が言いますと、イェーナ(獨)の本社に聞いておきます。と言われました。
皮膚全層で孔を空けられたらと思うのは、ホクロ取りの際の“くり抜き法”が念頭にあるからです。トレパンという専用の皮膚を丸く切り取れるカッターで皮膚を全層でくり抜いても拘縮して孔がどんどん小さくなってゆき直径4mm位迄のくり抜きの場合、整容的に満足いける結果が出せます。ですからこれを1mm満たない孔としてフラクショナルレーザーで多数行えたら、肌の表面積が減ってハリが出せると思っています。
なお“くり抜き法”とは長崎大形成の初代教授の難波先生が提唱したのですが、私が学生の頃、大学の図書館にあった日形会誌特別号で難波先生が“若くして形成外科を志した際、一番近い科として整形外科に入局した”との一文があり、ずっと脳裏にありました。私が整形外科に入局した理由の一つでもあります。