GID(MTF)の人たちと話していて妙に感銘を受けた

美容外科クリニックで頂いた菓子患者さんからお菓子などを頂くことも多いのですが、私は画像でアップは普通しません。
ただ今日、先日鎖骨短縮した人と検診も兼ねて話していて、妙に感銘を受けましたので、この人から本日頂いたお菓子をアップします。
この人は顔・体を女性化するためには、尋常でない努力を積み重ねて来られました。今日、胸郭を細くするために使ってきたコルセットを見せてくれましたが、過去似たものを同じくGIDの人から見せてもらい、その人の努力や手術も思い出されました。

美容外科を生業としていますと昔からGIDの人とよくお会いしますが、14年近く前に開業してからは、勤務医の時より比率的に更に多くの人に会いました。
以前SRSのHPに「体に心を合わせるか、心に体を合わせるか?」との題目を付けてブログを時々書いていましたが、やはり後者「心に体を合わせる」が、やむを得ないのです。
1週間前には4年半前、私がSRSをした患者さんが来てくれましたが、陰部の検診など短時間で「お変わりないですね。」で終わり、続いて「その後如何ですか?」と精神的なこと、社会的なことを真剣に聞かせて頂きました。
GID(MTF)の人たちとカウンセリングをしていて、「術後に社会に受け入れられなくなりそうだったら止めて下さい。」と何度も言ってきました。しかしこの4年半前にSRSを行った人は違いました。女性になって幸せになれそうな気がしたのです。
それで年に1回位は来て下さいと約束してお会いするのですが、1年余り前に会った際は「今、(女性として)○○さんと呼ばれ、(自然体で)“はい”と返事している私がいます。」と言われ、今回は「(2人目の)パートナーが出来て精神的に満たされている。」というようなことを言われました。
それで私が「すみませんが今度は上半身裸の姿を見せてもらえませんか?」とお願いして脱いでもらいましたが、“ガーン”と感動しました。全くごく普通の女性がたたずんでいるようにしか見えなかったのです。