二重埋没法、結び玉は糸を回して奥に入れる。

 昨日、埋没法の結び玉を皮膚に2mm切開を行って落とし込んでいる医師が少なくないと書きましたが、メスを使わない医師の場合、結び玉の落とし込みは、どうやっているかが大切です。中には糸を思い切り強く結ぶことで、結び玉が針穴奥にに引き込まれる術式で行う医師もいます。しかし、これでは糸で強く絞められた組織が欝血を起こし、なかなか腫れが引きません。
 では私はどうやっているかですが、糸を結んだ後で、マイクロ摂子(ピンセット)で糸を回して結び玉を皮下奥に入れています。
 何かしないと表皮の下にポコッと膨らんだ結び玉で残ることがあるのです。