ノーベル平和賞:i CANなんて茶番

本日のニュースで i CAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が選ばれたそうですが、茶番と映ります。以前オバマがチェコで核廃絶の演説をしたらノーベル平和賞を受賞したのと同じです。

日本は核兵器禁止条約に反対・不参加の立場を取りますが、「核兵器のない世界とは現実に資さない」と外務省は会見で表明しているとのことです。ですからこの平和賞の受賞に首相・官房長官レベルではコメントしなかったのでしょう。

国と国の関係はパワー・ポリティクスで理解すべきで、国益の伸長は、経済的、政治的、軍事的手段を駆使して行われています。
日本は他国への円借款など経済力で国益を追求するところが大きいのですが、疲弊した経済しか持たない国の場合、核兵器の保持で国益を追求しようとするのは一つの方策で、特に北朝鮮ですと最も理に叶っていると私は思います。

北は70年代後半から経済力で韓国の後塵を拝し、今では大きな差がついてしまっていますから、北が崩壊し韓国に吸収されることは前々から論じられています。 しかし核兵器とICBMを完成させれば状況は次第にに良くなるはずです。トランプは攻撃を示唆しますが、実際には黙認となり、アメリカならびに関係国に譲歩を引き出せ、北は体制維持できると思います。

10年くらい前は、北の先軍政治での行動を日本では「瀬戸際外交」と呼んで非難していましたが、それは我が国に脅威だからそう呼んでいただけで、北の立場からすれば熟慮断行だったと私は考えます。

CIAの高官さえ、金委員長の行動について、「長期的な目標に基づいた理性的な行動だと分析」しています。

世界の現実主義を考慮せずに、過去にも、マララ(若過ぎ)、オバマ(口だけ)、金大中(受賞工作)、佐藤栄作(沖縄返還時に日本に核持込の密約)を受賞させたノーベル平和賞は問題だと思います。