2010年4月25日, 1:41 AM
隆鼻材料に自家組織を用いる場合は以前から、①耳介軟骨、②肋軟骨、③側頭筋膜が使われてきましたが、ドナー(採取部位)に傷が着くというデメリットは別として、鼻の形状が狙った通りに美しく仕上がるのは、肋軟骨だけです。耳介軟骨は曲面の小さな切片を糸で重ね合わせて作るので滑らかな形状が出来ません。側頭筋膜は後々凄く薄っぺらくなって高さが出せません。プロテーゼ並みの完璧な形状が作れるのは肋軟骨だけです。写真は鼻背は肋軟骨隆鼻材料を使って鼻筋を作っています(鼻先は肋軟骨を使った鼻柱隔延長)。詳細画像は→Dr.木村の鼻中隔延長講座の症例紹介下段 なおプロテーゼの隆鼻術画像は→こちら
2010年4月10日, 9:55 PM
この十数年を振り返っても、術後10年位前に入れたシリコンを抜いたことは結構ありますが、割と綺麗な新品に近いものが取り出せています。しかし30年位前の物を抜いた場合、かなり劣化して抜く時にちぎれた事も多いです。私の経験上の見解ですが、30年も経てばどんなシリコンも劣化するということではなく、30年以上前のシリコンプロテーゼは材料自体が粗悪な場合が多かったが、少なくとも20年位前からのシリコンは材料の質が良くなり耐久性も高まった~ということなのではと思っています。
2010年4月8日, 10:09 AM
鼻のプロテーゼで患者さんから聞いてくる言葉に「Lですか?Iですか?」というものが非常に多いのですが、材料の加工は一人一人工夫しつつやっているので、LかIかと詰め寄られるとそんな単純に二者択一では答え難い時があります。じゃあ何と答えている時があるかと言うと敢えて「J」型プロテーゼという時もあります。「J」型という言葉を公言している美容外科医師はいないと思いますが、そんな感じの形のプロテーゼを使うとアップノーズにならず、むしろ微かに鼻先を下げられ、また鼻先のカーブも理想的で、尚且つズレない。という結構な結果を得られるものです。
2010年4月4日, 1:12 AM
正確には、プロテーゼの周囲に切開沈着物が生じるというものです。30年以上入れておいたプロテーゼを抜去した際にはプロテーゼに切開沈着物が付いているのが普通です。この沈着物は薄いので形状に問題なし等とも言いますが、私は経験的に高齢の患者さんから「この数年になって鼻スジの横の方に出っ張りが現れました。」と言われご希望もあり3人は抜いた事もありますが、石灰沈着物が厚く固着していました。高齢になるとプロテーゼに対して反応性に異所性石灰化が進行し易くなると考えます。