Archive for 1月 2012

眉毛状隆起の骨削りやセットバック(歯を骨ごと引っ込める)の考察

e-line 昨日、眉毛状隆起の上下を出すことで顔面の形状を整られたモニターさんを呈示しましたが、実際のところ皆さん見て、知的でスマート、そして生きるのに積極的な印象を受けます。
対するに眉毛状隆起を冠状切開で剥がして削った人は、可憐な乙女的顔貌になった印象となるものです。
 歯が出っ張っていてEラインが整わず、その上下の鼻と顎を出して整えた場合と、セットバック(歯を骨ごと引っ込める)で手術を受けた人の印象ですが、同様な印象を受けます。
 端的に言えば出っ張っている高さに合わせて引っ込んでいるところを出すのは「陽性」の印象、出っ張っている高さを削るか引っ込めるのは「陰性」の印象を与えるものです。
 女性の場合、「慎み深い」というのも女らしいという事に繋がりますから、「陰性」と書きましたが、出っ張ったり、突き出たりしているところを、削ったり、引っ込めたりするのも慎ましく『また良しかな。』と思います。要は顔全体のバランスや会った際の雰囲気、本人が何を望んでいるかで、『陰陽』を決めるものです。

眉毛状隆起(眉骨が出ている)は削るのか、上下を出すのか?

眉毛上隆起は(眉骨が出ている)は削るのか、その上下を出すのか?3枚のコピー 眉骨が出て、額がコケて鼻根部(目と目の間)が低い人は少なくありませんが、この場合、眉骨を削る手術(画像参照)も悪くはないのですが、頭部冠状切開(画像中段参照)で頭の皮を剥いで骨を削るのは手軽ではありませんし、長い禿が一生残るのが辛いところです。
 ここで眉骨の出具合はそのままに、額と鼻筋を出すのも、もう一つの選択肢です。写真のモニターさんは、添付の石像に似たイメージを変えたいとのことで、額の生え際から小切開して骨膜を剥離しペースト状ハイドロキシアパタイトを注入してモデリング、鼻は鼻根部が厚めのシリコンプロテーゼを鼻孔内なら骨膜下に挿入しています(写真は術後1ヵ月で、若干大きな写真は≫額の整形・症例写真下段へ)。
 仕上がった印象は都会的で知的、精悍な印象で大半の人は術前術後を比較し、術後の顔立ちの整いを肯定的に見てくれると思います。

高須克弥先生のお誕生日パーティー2

高須克弥先生のお誕生パーティー その2 ナイトクラブというのに私は日頃行かないので、受付を済ませると席の番号札を渡され、黒服のお兄さんに案内され「こちらのお席です。」と言われて着席しましたが、最初は妙に落ち着きませんでした。
 ですが、高須先生が壇上でスピーチしますと、ここは高須ワールドなんだと納得して楽しく観覧させて頂きました。
 高須先生が主催の日本美容外科学会や世界美容外科学会はいつも派手な演出があり、特に懇親会でのパフォーマンスにはTV局が取材に訪れ、本当にテレビで一部が放映もされたこともありました。この派手さだけを観ますと医師の中には「私は(地味で派手には)ついて行けないよ。」と思われる人もいると思います。しかし私は高須先生の同級生で親友の徳永先生から高須先生の地道な粉骨努力のお話も聞かされており私も20余年垣間見て来ました。この努力と結果を出して来た高須先生の歩みを知れば、多くの医師は「私は(力不足で天才には)ついて行けないよ。」との感想を持たれる筈です。
 高須先生が美容外科を日の当たるところに出した。2つの美容外科学会の両方の医師たちに多大な技術的な向上をもたらせた。そして今は2つの学会の統合に向けて熱心に動いておられる。会場を見れば、美容外科学会大森系(JSAPS)の医師も、また大学病院医学部、形成外科の元教授たちも来られており、このような先生方は高須先生の真面目な功績をキチンと理解されているのだと思います。
 

高須克弥先生のお誕生日パーティー

高須克弥先生のお誕生パーティーのコピー
  1月22日、六本木の東京ミッドタウンでパーティーがありました。現在の美容外科の姿を創られた“先駆者”たる高須克弥先生も67歳となられましたが、まだまだお元気という感じで息子の高須幹弥先生にバトンタッチは、もう少し先と感じさせました。
 パーティーは郷ひろみさんの祝辞、野村夫妻や高須先生のトーク、モノマネ名人や歌手の歌で22時まで続きました。私は写真のように壇上の席で舞台を観ながら、高須先生と出会った頃や、それ以後の事を回想したものです。
 私の右横では録画係の人が真剣に大型カメラを操作しており、高須家の記録として後世に残るものと思いました。
 私の2つ左に江崎哲夫先生が居られ、私は高須先生の事をお尋ねしますと、何と「高須先生は僕(江崎先生)が昭和45年に美容外科を開業したら、すぐ訪ねに来て、それが度々ありましたよ。」と言われ、昭和44年に医学部ご卒業の高須先生は常勤医として整形外科を専攻しながら、研修医の時にもう美容外科クリニックに出入りしてたのだと知ると、『私(木村)と同じだ!』と思い、またまた高須先生に親近感が湧きました
 帰りに鶴切先生がご夫婦で来られていたのでご挨拶しましたが、初めてお目にかかる奥様が、背丈がスラッとして且つ、かなりの美貌の持ち主で、自然に「お綺麗な奥様にお会い出来て光栄です。」との言葉が出ました。
 最後は大勢の人が高須先生と2ショットで撮影をし、私は握手までして会場を後にしました。

美容外科学会(JSAPS)

日本美容外科学会 平成24年1月21日 本日は美容外科学会学術集会がありましたが、丁度1年前は満席で立ち見が出るほど盛況だったのに、今回は空席も目立ちました。
 抄録集を読めば演題が注入系、レーザー系、糸のリフトで4分の3位を占めたので、純然たる外科医(Messerseiten)にとって惹かれる程に映らなかったのだと思います。
むしろ美容皮膚科学会で、同じ演題で参加を呼びかければ、もっと出席者が多かった筈と思います。
 レーザー系とは「美肌治療」なので、女性医師ばかりが発表していましたが、私は自分の守備範囲ではないなと思いつつ聞いていました。
 しかし私自身は実は20才の頃から、自分の肌を傷めないように気を使っています。それは紫外線を浴びないこと、毎日アスコルビン酸(ビタミンC)の粉を、約2g摂取してきたことです(もう31年間もです)。それにこの7年は毎週プラセンタ注射を打っているからか、51歳の男の肌としては抜群に良いと患者さんから褒めてもらっています。
 尤も私の肌質は子供の頃から綺麗な方で、小学校1,2年の頃は近所のオバサンたちから「うん、まあ!色白で綺麗な肌ね。それにパッチリ二重。女の子だったら良かったのにねぇ。」などと、よく言われていました。

歯インプラントのトラブルと美容整形

歯のインプラントのトラブルと美容整形のトラブルは似ている

 “クローズアップ現代”で「歯科インプラント トラブル急増の理由」という報道が一昨日ありました。
~~~~~~~~~~~~報道の趣旨~~~~~~~~~~~~~
①歯が抜けた人の1割に普及している。
②歯科医師のミスや技量不足のために大量出血したり、麻痺が残ったりするトラブルが相次いでおり、死亡事故も起きた。
③国民生活センターは多数の相談が寄せられたとして、行政や医師会などに早急な対策を呼びかけた。
④インプラント治療は自由診療で、標準的な治療方法が定められていない。
⑤保険診療と違って監督官庁の監視も届きにくく、十分な技術を持たない医師が、高い治療費をとれるインプラントに安易に走っているという指摘もある。
⑥そこで、学会では治療のガイドラインの策定に着手。
⑦一部の大学では、授業を新設して、治療の技術とモラルを向上させる取り組みを始めた。
⑧また、自由診療とはいえ、何らかの規制・監督が必要な時期に来ているというという声が高まっている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
要旨は、上記ですが、
①~⑤までは今の美容整形の実情と似通っています。
⑥は無いですね。
⑦は「美容外科」を標榜している大学なら、チャンスあれば学生はポリクリ(病院実習)の際、美容診療を垣間見れるというレベルでしょう。
⑧は、20余年前に「美容医療協会」がその建前で作られましたが形骸化しています。

安井夏生教授(徳大整形外科)

安井夏生教授(整形外科)   「安井夏生」・・・この先生のお名前を知ったのは平成2年です。私が日本創外固定研究会・骨延長ワークショップ(当時の名称)に入会・参加・発表した年です。学会参加中に、安井先生の最先端を行っている発言を見聞きしましたから、まだ若いけど学会をリードしている先生だと直ぐ分かりました。同年秋に久留米大学整形外科の医局が安井先生が翻訳された「骨延長―その方法と適用」の医学書を購入しましたので、一通り読んで、骨延長への憧憬が更に高まりました。それは私が久留米大学整形外科で初の骨延長の患者さんの主治医になった事があった思い出に積み重なったものでした。 
 当時、安井先生は防衛大病院整形外科に所属されていました。それで翌年春に私が湘南鎌倉総合病院の整形外科に移籍した際、『関東での骨延長は安井先生の防衛医大か黒川先生(教授)の東京大学の2つが、まともに取り組んでいる施設だから、どっちかに勉強(見学)に行きたい。』と思いました。結局後年にはなりましたが東京大学病院に6~7回、外来および手術の見学をさせて頂きました。なお黒川教授はスンナリ見学をOKして下さいました。大学病院とは教育機関ですから当たり前とも言えますが。
 そういうことで安井先生と私の接点は殆どありません。たった1回だけ、学会の休憩時間の際に、アルビジアネイルの事など少々ご質問し、お答えして頂いただけです。
じゃあなぜブログに接点の殆どない先生の事を書かせて頂いているのか?と言えば、安井先生ご自身が書かれたと思えるHP「若者の夢」を見つけて「面白い!」と思ったからです。そのHPに添付の写真がありますが、先生は昔、剣道部のキャプテンだったからでしょうが、刀を振り上げた姿を載せるなど意外に『型破りの先生だったのか。』と思ってしまいました。
 今は徳島大学整形外科の教授に就任されておられますが、上記HPの中に「私自身は小児整形外科、特に骨延長術の分野で世界を極めているつもりですが、」とありますように骨延長の第一人者として今後も仰ぎ見るつもりです。

脚延長:基礎から臨床へ

安井夏生 徳島大学整形外科教授 骨延長 昨日まで開催された日本創外固定・骨延長学会で、安井夏生先生の教育講演がありましたが、ここでも興味深い指摘をされています。
「Distraction Osteogenesisにおいては骨延長ばかりが注目されるが、同時に破骨細胞の機能が著しく亢進していると思われる。(中略)すなわち仮骨延長は著しい速度でリモデリングを受けていると考えられる・・・」
確かにそう思わせるものがあります。骨折の治癒で例えば長管骨が「くの字」に変形治癒しても2年くらいするうちに真っ直ぐな骨に変わって行きます。これは破骨細胞と骨芽細胞の両方の機能が旺盛に働いているからです。
私が嘗てこの日本創外固定・骨延長学会(当時は研究会)で発表した延長中のサーモグラフィーでの下肢温度計測でも、延長開始しばらくは延長部すなわち仮骨形成部の温度が上がっていたものでした。細胞の機能亢進の表れでしょう。
つまり脚延長とはチューンガムでも伸ばすように組織が単純に伸ばされるのでなく破壊と増殖を盛んに行いつつ増殖が勝り、骨においては全く上下の骨と同等の太さ骨を作ることが出来、筋肉・神経においても3割くらいは組織増殖を観るというものです(3年前の学会では下腿のヒラメ筋においては5割の増殖を観たとの報告もあります)。ですから2年前の学会の会長が学会誌の冒頭で「イリザロフ法は20世紀のノーベル賞・・・」と書かれていたのには、私も同意でした。
 ただ美容目的で健常者の脚延長をやって確実な成績を出してくれるところは大阪のスカイ整形外科しかないようです。中国やセルビアなら安いからと渡航するのは冒険過ぎると思います。

創外固定・骨延長学会で脂肪由来幹細胞利用の発表

日本創外固定・骨延長学会 本日は創外固定・骨延長学会があったのですが、学会誌の表紙がモトローラフォンにようなデザインで、こういうのが流行りかと笑えました。
 さて演題ですが、「ラット脂肪由来幹細胞移植による骨延長部骨形成促進法の開発」というのがあり、脂肪由来幹細胞(adipose-derived stem cells)は骨延長部の骨成熟を促進する」との仮説立てて注入した金沢大学整形外科の先生たちがいました。
 結果は有意に組織学的にも軟骨性骨化の促進を認め、骨成熟促進に関与していることが示唆されたとありました。
 この件は大変興味深くあります。実は骨延長部の仮骨部に幹細胞を注入しようという臨床医療は十数年前から行われているのですが、切った骨の上下から骨髄液が来るのだから、もうわざわざ腸骨あたりから骨髄性の幹細胞を移植するまででもないという意見と、いや、やはり意義があるという意見はぶつかっていて統一した見解を観ていません。
 これが骨髄由来でなく脂肪由来なら、また違うのか??と私には思わせたのでした。
 なおこの幹細胞の件ですが、美容外科学会ではキチンとデータも取っておらずに真似事だけで費用を上乗せしている医療機関があるとの批判も多々出ています。

全切開でしか二重手術をしない医者の言い分

医学の質疑応答 十数年前、学会の合間でしたが、今は長老となられている先生が立ち話で我々にこう言いました。「私が二重手術となれば全切開しかしないのは、患者には保険も利かない高い金を払わせているのに、埋没法のようなラインが取れるかも知れないような不確実な事は、やりたくないからじゃよ。」・・・その時、私はこう思いました『女の子の感性で思考が出来てない。』『ラインが絶対取れない代償のために、パンパンに腫れて3ヶ月は整形っぽく、そして傷は一生残る。これでは未婚の女性はなかなか受け入れられない。』・・・社会復帰や傷を「ああ大丈夫です。」などとサラリと言ってしまう医師の中にも精緻な良い仕事をする方が居るのは事実ですが、実は美容外科が向いていないんだと思います。医師の美容外科への向き不向きとは究極のところ『女の思考で考えられるか。』ということでないかと思います。
 私が昔、漫画を描いていた時、綺麗な女の子を描く際は、頭の中ではその娘に成りきるくらいの感情移入しないとオーラを放つような絵は描けませんでした。絵書きの職種の人が同じような言葉を綴っているのを読んだ事もあり大半の人は同じと思います。そして美容外科もやはり同じなんだと思います。
 

二重が埋没法で出来そうなら、やはり切開法はしない

埋没法+脱脂 昨日のカウンセリングで、「またか!」と思いました。
 当院に来る前に某美容外科の先生にカウンセリングを受け、「埋没法は絶対にラインが取れるから全切開にしましょう。」と言われたというのです。
 この人の場合、つけ睫毛を付ければ二重のラインが出来、二重専用のブジー(針金)で瞼を触れれば簡単に二重になり、ブジーを離してもラインが崩れないので、私から言わせれば埋没法の適応と言えます。
 私は今まで20年余り埋没法のラインが取れていないとお聞きした患者さんを複数知っていますから、つけ睫毛を付ければ二重が出来る様な、あとちょっとのキッカケで二重が出来そうな人に全切開を行うのは如何なものか?と思います。
 全切開は腫れが長引く、しばらく整形っぽい、傷は一生残る。その辺をよく理解した上で、全切開しか目的を達成しそうにない場合に行うものと思います。
 また医師が全切開の傷に対して「後々は殆ど目立たないから大丈夫。」という場合がありますが、それを患者さんに『消えたも同然になる。』とは思わない様にと私はいつも強調しています。
 全切開の傷も確かに後々は目立たなくなる。しかし、スッピンで至近距離から見れば白っぽい傷として何年経っても分かります。独身の場合これはイタイものです。私はそういう思考をします。だから結婚後に彼氏に寝顔を覗かれる等した時にバレると思った方がよい。とも話しています。だから手術を行う際、埋没法>小切開(部分切開)>全切開の順で考え、埋没法で済みそうなら埋没法を勧め、確かに数年以上後のラインの保証が出来ないとしても美容外科手術とは選択に迷うような場合はダメージの少ない手術を選ぶべきと話しています。昨日もそう言いました。

高須克弥先生への回想

高須克弥先生 高須先生とは色んな意味で凄い先生だと思っていますが、向かって左のお写真は43才位の頃、右は63才位の頃ですが、どっちが若いか分かりません。
 43才の頃は昭和63年で私が初めてお会いした時でしたが、この写真以上に彩だった個性を放っておられ、パンチパーマに、ナスぶち眼鏡。レンズの上の方に薄く色が付いてサングラス風のものを掛けておられ、そして薄く鼻髭、もみあげも長めという感じで、一目見て並みの医者じゃないと分かるものでした。そして美容外科学会でのご発表も質疑応答もスラスラをよどみなく斬新な手術法やその解説をはなされ、そしてそれが私たちにとって聞いて分かり易く面白く、高須ワールドに惹きつけられているという感じでした。私は十仁系(JSAS)、大森系(JSAPS)の両方の学会に出ていましたが、正直言って楽しいのは十仁系で、その源泉は高須先生にあったと感じています。
 当時から雑誌での宣伝1つとっても、高須先生は診察中の風景の写真で、手術用の帽子でなくタオルで頭を包んで後ろで結んだ写真を載せたものがありました。あれは自然体の表れかパフォーマンスか分かりませんが、自由人で且つ芸術家のイメージを放ってました。しかし並みの医者が頭にタオルを巻いても、患者さんには工事現場の作業の人の真似をした奇異な感じにしか映らないはずですが、高須先生なら決まっていたのでした。
 平成8,9年頃でしたか、美容外科学会で高須先生のダブル豊胸のご発表に、疑問を持ってフロアーから質問した先生がいましたが、高須先生のお答えの直後、「高須先生が言われるのですから納得します。」と言われたのには皆が笑いました。梅澤先生、稲葉先生に並んで学会の顔として高須先生は突出していたのでした。