Ⅰ型プロテーゼ鼻先皮膚を突き破る。

I型プロテーゼ 皮膚突き破るのコピー(←画像クリックで拡大) 先日の患者さんですが、初診でしたが当日緊急OPとなりました。鼻先の皮膚がプロテーゼで微かに破れていたのです。
患者さんも「鼻先から少し汁が出ます。」と言っていましたが、これを聞いた時は緊迫感を覚えました。
患者さんには「1時間、2時間を争うのではないですが、2~3日先で良い事はないです。逆行性の感染が心配です。」と説明し、当日の予約の患者さんが終わってから夜間に抜去をしました。
患者さんは「I型プロテーゼが入っているのは知っていましたが、L型じゃないから安心と思っていました。」と言います。私はL型でも大丈夫な例も多いですし、要は鼻先皮膚にどれだけ負担が掛かっているかですよ。と話すのですが、「ネット情報には、Ⅰ型なら安心。と書かれてます。」と聞き、この都市伝説みたいな情報操作を崩す必要があると思いましたから、抜去した後でしたが、「鼻の横の部分だけ画像を使わせて頂けませんか?」とお願いしましたら、快く応じて下さり、ここに載せさて頂きます。
とにかくⅠ型、L型と言っても様々で、I型で鼻先皮膚を破かないのは鼻根部~鼻先の手前までしかない短めのプロテーゼで、この場合、元の鼻が鼻先だけ高い様な人では合うのですが、平均的な日本人がこれを入れると、鼻先の高さがなくて、横から見て鼻先を前から親指で押されたような不格好な鼻になりがちです。ですから今年になってからですが、他院でその手のI型プロテーゼを患者さんとの話し合いで、鼻先まで来るI型プロテーゼに入れ替えた事もあります。(続く)