上腕の脂肪吸引の投稿は2つの学会の恩讐から断念

 私はJSAPSの美容外科学会に平成元年入会以降、学術集会(総会)には、ほぼ参加していましたが、この学会の専門医になるためには原則として形成外科専門医である必要があります(例外が少人数いますが)。それで整形外科専門医の私は、ただ参加して聴講だけしていました。
ところが平成12年リッツ美容外科が旗揚げし、奉職した私も広比院長の意向を受けJSAPSの美容外科学会で、ついに発表する事になり、私はその余勢もあってヤスミクリニックを後継開業後も毎年発表して来ました。そんな中、「上腕の脂肪吸引」でJSAPSの美容外科学会から学会誌への投稿依頼が来た事は嬉しさと戸惑いを覚えました。
嬉しさとは、あの「上腕の脂肪吸引」の発表の価値を認めたもらえた事、更に本来私には形成外科医としての別の未来もあった筈と思っていますから掲載される事はJSAPSの先生方の仲間入りとも感じた事です。
戸惑いとは、私は2つの美容外科学会が過去の恩讐を越えて統合するのは絶対無理との諦念を持っていましたから、JSAS(十仁系)の美容外科学会で専門医を有り難くも授かった私は、JSAPSの学会で発表するだけでも背信行為になるのではないか?と思いつつ、これで学会誌に投稿を載せるのは、やり過ぎか?と思った事です。国会議員なら「党議拘束違反⇒除名」に値すると思いました。
私は美容外科専門医を名乗れるのは『有り難や 十仁 様』と思っていましたし、JSASの中でも当時私はJSAPS非難の急先鋒だった『十仁系高須派』を自覚していましたので、この「上腕の脂肪吸引」の投稿は残念ながら止めにしました。 日医大の百束教授の名で末端の会員である私に葉書が送られて来たのに大変申し訳なく思いました。= 終わり(画像は脂肪吸引の開祖、ピエール・フルニエ先生)。