形成外科は粗利益は断トツ最低。と分かって人生を賭けるのも面白い。

先日も将来は美容外科をやると言う某大医学部卒業生と面と向かって話しをしました。今回の医師国家試験合格は発表は3月18日で、その人は3月下旬から研修病院勤務を始めるとも聞きます。
2年後の事として、私は「今は形成外科のどこの医局も概ね美容外科容認なので、形成外科入局を考えるべきだが、それをよくよく検討した上で、2年間の研修が終わった後に敢えて大手美容クリニックに勤めた医師も居るし、それを駄目とは言えない。」と言いました。

2年位前は、研修医の先生で「眼科か形成外科(将来は美容)か迷っています。」という先生が来て、私は「迷っているなら眼科に行って下さい。形成外科は厳しい科だし、美容外科に転じるのは博打みたいです。」と口頭で伝えました。

私が医師3年目、平成元年~指導を受けた徳永美容形成クリニックの院長は「形成外科は子供の患者が来る春休み夏休みは良いとしても、他の季節は赤字になっているところが多い。」「他の科は『抗がん剤だ、検査だ、』と言って手術以外で儲ける面もあるが、形成外科は薬や検査で儲けることが殆ど出来ず、肝心の手術も保険点数が低く抑えられていて努力が診療報酬に反映されてない。」「儲からないから既存の病院が形成外科を新設してくれなくなっているから入局者の数に比して将来のポストが無い。」との事を言っていました。

形成外科の粗利益率 本日、私は病院管理学のシンポジウムに参加したのですが、関西の大病院所属の医師の発表では、診療科別の人件費按分粗利益率をスライド表示していました。画像の様に眼科75%>耳鼻科74%>泌尿器科69%>外科59%>呼吸器科56%>・・・・・>形成外科マイナス6.5%(破線がガクンと下がっている箇所)・・・とありました。

この画像を見て、やはり今も構造は変わらないんだと思いました。ただ徳永先生が言っていました。「医師である以上は、どんな形であれ食って行ける。食っていけるなら好きな科、やりたいと思う科を選んで進むのが良い。」・・・まさに正論、徳永先生 拝。