2つの美容外科学会に20年以上ほぼ毎回参加した者の個人的見解(前半)

 9月の美容外科学会の総会での「・・・個人的な見解」の発表の前半の骨子は下記となります。
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●卒前、形成外科科長(助教授)に、入局後いずれ美容外科をやると言ったらすごく怒鳴られた。昭和61年はまだそういう時代だった。
●その10年前迄の形成外科転科組はスムーズ。短い年月の研修後、各地で形成外科や美容外科の第一人者と見做された医師は多い。
●卒前にJSAPSの理事に相談。当時の形成外科の教授の半分は元々は整形外科医、だから整形外科から入局の方が良いと指導された。
●整形外科は、市中病院では全般的に形成外科より年間のまともな手術件数が多く、救急や麻酔にも従事し易いと言われた。
●当時は形成外科のトレーニングを受けて美容外科で開業していた医師の方が少なかった。ギネ出身も多く「女を扱うのが共通」と言われ呆れた。
●整形外科の教授選落選で形成外科の教授になって退官後は傘下の病院長になり整形外科外来診察!あの頃の形成外科とは何だったのか。
●平成になり形成転科で4年間在籍後に美容外科常勤を考える時、形成再入局後の奴隷奉公に逆戻りが無駄。整形外科を続ける方が良い?
●卒後数年以降の形成外科転科は、結婚して子供までいると、無給医局員の立場となり家族を食べさせてやれない。
●形成外科認定施設は全て大学の傘下、大学医局入局しかない。4年間の在籍では見学と助手ばかりでロクに執刀医になれない。
●整形外科ならフリーで日本整形外科学会認定施設の基幹病院入職可能。指導医の元、すぐ切って切って切り捲れる病院は捜せばあった。
●昭和50年代半ば迄に認定にされた形成外科認定医は形成外科医指導の元での研修が4年未満は実は少なくない。認定医を名乗ってきたが形成外科研修ゼロか短期間の後は我流で形成外科か美容外科に従事。その認定医(現在の専門医)と自分の違いは単に生まれた時代の違いだけと考えている。
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・・・聴講してくれる医師が昭和45年以前に医学部を卒業した人物なら一定の理解をしてくれると思います。「こいつは我々の“しんがり”か?」とも思って下さる医師もいる気がします。
昭和50年以降の卒業なら共感を得ない方も少なくないでしょう。
平成10年以降の卒業なら遠い昔話を聞かされて退屈かも知れません。