アイドルの医師ってあり得ない。

秋山ありす昨年5月にこのブログで書かせてもらった医学部生アイドルだった人が、今年の医師国家試験に通り、アイドル活動も卒業とありました。
当然です。アイドルの医師ってあり得ないです。イメージが・・・と言うこともありますが、時間やエネルギーという点でです。
私が労災病院の研修医の時「最初の5年間で決まる!」と言って、働いて勉強して又働いて勉強しろ!という檄を飛ばす外科部長がいました。整形外科の私でも残業時間は月130時間位でした。外科の研修医は160時間位のように見えました。別に月2回ほど病院の当直があり、また私の場合、土曜の14:00~と日曜は美容外科クリニックに行っていましたから、この労災病院時代は労働と勉強で週80時間以上費やしたと思います。
なお労災病院から残業代は出るのですが、上から命令で「残業申告は月60時間位にしておけ。」と言われていたので、そのように申告していました。そのため労災病院からは(額面)月額税込36万円くらいだったと思います。
徳洲会・湘南鎌倉総合病院に行ってからは週100時間近く費やしていたと思います。これが初期研修のドクターの場合、3日に1度のER(救急外来)を課せられていたので週110時間くらいの労働となって「体を壊す寸前です。」呻いていた研修医もいました。
医師は医学部卒業しただけでは使い物にならず、激しい研修や勉強が待っています。一人前になるような人は趣味や家族との団らんに費やす時間も余り取れません。研修医がアイドル活動を平行して行うなんて考えられないです。