抜いた他人の毛乳頭に幹細胞を浸せば、自分に毛が生えるなんて

毛髪の発生メカニズム 11月20日のコンデンスリッチの講習で、韓国の李先生から唖然とする話を聞きました。
他人の毛を毛乳頭ごと引き抜き乾燥させ、自分の幹細胞に30分浸してから皮膚に植えれば他人の毛は拒絶反応で抜け落ちるが、毛の情報が幹細胞に伝わり、植えたところに自分の毛が生えてくるというのです。
にわかには信じ難い話です。現在、毛の源は毛乳頭にあるのでなく、もっと浅い層にある峡部毛鞘や膨大部(バルジ)にがあるという説が有力です。そのため植毛手術では引き抜いた毛でなく、毛の周辺組織を付けて植毛します。
ですから引き抜いた毛には峡部毛鞘や膨大部(バルジ)が付いてない以上、この話は無理そうな気がします。ところが韓国の先生は自分の左腕に生えている1本の毛が、それだと言います。
この話には多くの医師が呆気に取られた様子でしたが、フロアーから、他人の毛でも壊死する際にサイトカインを出して、そこから幹細胞が「毛」の情報を得るから他人の毛が脱落した後、自分の毛が生えるんです。とフォローがありました。
私には、それでもこの目でその医療の現場を見て結果を自ら検証を出来ない限り、なかなか信じられません。