美容外科志望の熱心な医学生

 今は研修医をしていますが、以前から何度か相談を受けた当時医学生に、私が「本気なら、今の時代なら形成外科に入るべきだろうけど、母校の形成外科が美容に前向きでないとすれば、やっぱり昭和へ入局かな?なんて言っていたら、学生の身でありながら自主的に昭和の形成外科へ見学にしばらく行っていた人がいます。その熱心さに感心しましたし、昭和の先生方は歓迎してくれ良い印象を持った風に聞きました。
 また昨年10月の大森系美容外科学会(JSAPS)に参加したいと言って来た時は、あの学会は関係者以外の参加が難しいので「ヤスミクリニックのコメディカル」という事で申し込んであげました。するとちゃんと京都の会場に現れましたので懇親会の時は、私が色んな先生方に「美容外科を志す学生の相談に乗ってあげて下さい。」と引き回していたのですが、この人の母校の先輩に私から「形成外科入局を母校と昭和で迷ってる様ですが、どっちが良いですか?」と聞いたら、あっさり「昭和が良いよ。」というのでこっちがガクッと来てしまいました。この先生は母校の形成に入局されたので「(美容外科には)遠回りをしてきた。」などと以前言われたのを聞いたことがあったのですが、母校の後輩を前にしては、私は本当は「君が母校に美容外科を創る勢いで入局しても良いと思う。」位言って欲しかったです。
 他の先生には懇親会の2次会にも学生をお供させてお話し下さるよう宜しくお願いし、後日、その人から『貴重な機会を与えて下さり感謝します。』という感じの丁寧なメールを貰いました。これらは私が若い時に徳永先生や諸先生方からご指導を受けた御恩返の気持ちでもあります。