整形外科専門医認定証その2

高木病院(国際医療福祉大学の母体)で整形外科手術中の木村知史(当時29歳) 整形外科専門医の更新に、今どういう施設に勤めているのかや、現在の技術力を表す症例提出などが課せられていないのは問題なのですが、大病院を辞めてビルで開業した整形外科医は実際のところメスを捨てた整形内科医のような形で脊椎・四肢などの運動器疾患を治療している訳で、この先生方に外科手術していないから専門医更新を認めないという訳には行かないと思います。
 方や私の様に連日手術はしていますが、「整形外科でなく、美容整形外科なんですよ。」と認定審査委員が知ったとしても更新不可に出来ないと思います。
 さて、私が医学部卒業の頃と比べれば近年、美容外科は形成外科から派生した分野との主張が強く出るのですが、昔は形成外科は整形外科から派生した分野との位置付けの大学が多く、整形外科に形成診療班ができた歴史を顧みることがあります。私はだから整形外科から美容外科をやるにあたって手技的なものは特に手の外科もやった整形外科医なら大丈夫だと思います。形成うんぬんを問うべきは「形成外科の心があるか?」ここが大きいと思います。(なお写真は私が、整形外科手術をやっていた時の写真で、当時29歳だったのですが、術衣や帽子など整形外科では清潔操作は徹底した傾向にあります。)