不安で仕方がないことへの回答 【死ぬと言う患者⑬】

彼は鼻中隔延長+I型シリコンプロテーゼの再手術と小鼻への軟骨移植の同時手術を強く希望しましたが、その後に「不安で仕方がない」とも私に伝えました。下記はその後の一節です。

彼は:鼻中隔延長後に小鼻に軟骨を移植してその重さで傾くということはないか?
木村:重さより、切開&剥離&移植操作で術後に腫れが生じて形状が不自然な時期が必ずあります。その時、傾きや左右差と見る事で再手術するものではないと思います。
また、小鼻に軟骨を移植とは鼻孔縁下降と表現する施設が多いですが、この移植手術自体が難しいので、鼻中隔延長と同時にやることは少ないと思います。
難しい手術を2つ同時に行なうのより、時期をずらせて別の期日に行なう方が無難ではあります。
○○さんの今回のケースでは大抵の医師は鼻中隔延長の再手術をまずやって、3ヶ月以上経過を見て、小鼻をやるか否か、やるならどうやるべきかを考えるというのが普通と思います。

彼は:鼻中隔延長の再手術も小鼻の変形を治すのも先生にとって博打的な手術か?
木村:博打ではありませんが、鼻中隔延長の再手術の直後に小鼻の形状を変える手術同時に行なうのには少々負担を感じます。
小鼻の形状は実は鼻中隔延長の再手術で鼻先の感じを以前のイメージに近づけた際に組織の緊張が取れて見栄えが自然に近くなるのではないかと考えているからです。
ただしそれを鼻中隔延長の再手術の直後に正確に判断できるかが疑問です。3ヶ月以降に判断の方が正確だとは思います。ただだいたいは分ろうからご希望も強いので同日にやるということです。

彼は:うまくいくという希望はなく神頼み的な感じか?
木村:●月●日の面談での結論でしたら不明瞭な神頼み等ではありません。あの時、話の途中で小鼻縮小として付け根を切開したらと○○さんが言われた事がありましたが、あれを行うと鼻翼基部と鼻柱の両方からの血流が遮断されて鼻孔縁~鼻尖の血流障害でのトラブルが起きる可能性は考えます。あれなら神頼み的と思います。