死んでも先生の責任は無いじゃないですか!【死ぬと言う患者⑳】

13回目の手術後しばらくし、検診に来た彼は言動が随分の変わっていたのにが気になりました。その後の1ヵ月余りして、彼は19時少し前に突然来院し、「弁護士と来ましたから面談して下さい。」等と言いました。そして後日に面談しました。
彼の弁護士は「今回の事で損害、訴訟提起する…交渉の余地があるか?」等と言ったので、私は「損害という以上は、責任原因があるはず。それは何ですか?」と尋ねると「説明義務違反」と答えました。
またその問答の中で短期間の多数回手術は彼の「死ぬ死ぬ」があったからとの説明をしたのですが、弁護士からはスパッと「死んでも先生の責任は無いじゃないですか!」等と言われた時は、法曹の方は立ち位置が違うなあ。と思ったものでした。
そして裁判の時の損害賠償請求額は「648万円」と言い、示談の場合の金額は少し安くなるが、あまり変わらないとの意向も聞きました。
この時、彼は横で「犬死にする気はない!」「5億円でも許せない!」「捨て身で闘う!」「徹底的にやる!」等と叫びましたが、私から手術を受ける前の頃と全然出方が違うので、『嗚呼、私はホストクラブで翻弄されるマダムか。』と思いました。手術前に彼がモデルの写真を持ってくるとなれば男は皆、渚光氏などのホストか、ホスト紛いのネックレスをした長髪でしたから。
とにかく私はそれを上(弁護士・税理士)に話して月末までに回答しますと話し面談終了。私は上と提携の先生に相談し2日後に示談には応じられない旨の回答をしました。
後日、彼の弁護士から書面が来ました。「○○氏の意見として訴訟で争いたいとのことですので、こちらで訴状を作成し、訴えを提起させていただく予定です(中略)12月になると思います。」
・・・以前、手術を引き請ける前に、彼からは木村先生とは「争うことはない」と再三聞かされていただけに、今の展開を意外に思うのですが、末尾に否定語を付けたにせよ、診療中に「争う」という言葉を彼ほど使った患者さんが居なかったのも事実です。