【祝】ヤスミクリニック開院50周年 / 整形には「魔」が住み、整形とは「毒の花」

本日9月1日、ヤスミクリニックは開院50周年を迎えました。
昭和39年(1964年)東京オリンピックの年に、安見正志先生が巣鴨駅の線路沿いで開業したのが始まりです。
開業時の名称は、「フランス整形外科」でした。これは美容外科が標榜科として認められてない時代に、何とかして美容整形医院であるのを告知するための苦肉の策でした。
当時は安見先生の先輩格にあたる猪熊先生(赤坂CSクリニックの猪熊勉先生のお父様)が「日本整形外科」の看板で美容外科をやっておられ、これがヒントになった様です。
なお開業前の安見先生は、上野病院で美容整形の修行をしたものの、いざ開業したらやっていけるものか心配で、幾度か「日本整形外科」に出向いているのですが、猪熊院長は「大丈夫だよ。僕なんか十仁病院で目の担当ということで、目ばっかりしかやって来なかったが、ちゃんと開業を続けられている。」と励まして下さったそうです。
「フランス整形外科」は翌年「安見整形外科」に改め、美容外科の標榜が国会で承認された後、「(美容外科)ヤスミクリニック」と再度改めています。
私が以前奉職した石井秀忠先生のクリニックも、「大塚整形外科」→「大塚美容外科」→「大塚美容形成外科」と改称しており時代の移り変わりを感じます。
平賀整形、萩谷整形、五反田整形、銀座整形・・・過去の呼称も今は「美容外科」で良いじゃないですか。と言う人も多いと思います。しかし行政指導で看板を掛け替えた老先生、鬼籍に入られた先生たちなら感じていたはずです。美容外科と美容整形は似て異なる。整形には「魔」が住み、整形とは「毒の花」なのだと。
美容外科とは科学の延長に、美容整形とは芸術の延長に在ると捉えて良いかも知れません。