院長ブログ

女医と子育て

子育て女医活用後に来るもの (09年1月27日)

 女性が女性であるがために不利益を被るのは絶対に許せないものですが、子育て女医の活用が結果的に医師不足に繋がっていく?ことに危惧します。昨今の出来事臨床研修制度が結果的に医師不足に繋がっていくことが読めなかったようになのですが。
  一般病院の多くの医師は例えば「今度の日曜日には家族で遊園地に行く。子供の笑顔が楽しみ。」と予定していても自分の受け持ち患者の容体が悪化したりすると、家族より患者を優先している現状があります。本当は当直医任せにしていても法律的には許されるのでしょうが、その患者のことを一番分っているのは自分だから、人任せにしては患者が死んだり障害を残したりする恐れがあるから病院に飛んで行くのです。
  子育て女医の『子育てを優先して予め決めた時間だけ働く。給与・福利厚生も保障される。』という仕組みが広く容認されるようになった時、医師全体の滅私奉公のような義務感まで失われて行く気がします。今の医療は医療従事者、特に基幹病院の医師の半端でない時間外労働(例えば残業月200時間とか)に支えられていますから、「家族やプライベートの時間を確保することは労働者の当然の権利」という意識が当たり前になった時、益々医師不足は加速する気がします。


美容外科に女医は少ない。5%もいない (09年1月29日)

美容外科の患者さんのほとんどは女性ですから、医者も女医が結構いるかと思いきや、ほとんどいません(美容皮膚科は別)。だから日本美容外科学会に出てもオジサンやお兄さんの先生ばかりで、女性がいると思って聞いたら先生の奥さんだったりします。
なぜこんなに女性が少ないかに私見ですが・・・、
2つ前のブログに
「手術でメスを持ち、患者さんの皮膚を切り込む際には、肩にズーンと重荷がのしかかり極度の緊張感を感じます。人の未来を左右するのですから当然と言えば当然です。」
などと書きましたが、これは車の運転にも似て、カーブの先に何かあるか分らないのに高速で走行する緊張と似ています。こういうのは普通の女性の感性に沿ぐわない。そして美容外科を志す女医がいても美容皮膚科に徐々にシフトするという道がありますから、結果的に美容外科をやってる医師は男ばかりなんだと思います。
  逆に美容皮膚科のことで昨年秋に男の医師と話していましたら、その先生は「私は不器用なもので、オバジを受けている人に『お肌に透明感が出ましたね』などという表現はなかなか自然体で言えませんよ。」と言っていたのが印象的でした。


哀れ、街に溢れる「貧乏歯医者」←未来の美容外科 (09年1月30日)

『哀れ、街に溢れる「貧乏歯医者」』この表題の記事をYahooで見つけました。 ttp://facta.co.jp/article/200708015.html 抜粋は下記の如くですが、読んでみて近い将来の美容外科だ!と、ピンッと来ました。 少ないパイに多くの医師が殺到すれば直ぐに飽和状態になります。美容外科医と称する医師はこの10年で2倍に増えました。貧乏歯科医の出現状況と似ています。『哀れ、貧乏美容外科医』との記事はもうすぐ見かけられるでしょう。  ただし医師の場合は転科で潰しが利きますから、身を立てるだけの目的の医師は「元美容外科医の現内科医」となり得ます。この数少なくないと思います。  もっとも私は身を立てる目的ではなく、いささか可笑しな表現ですが「芸術運動としての美容外科」をやっているつもりですから、死んでも美容外科を貫く意思です。
〜〜〜〜〜〜〜【Facta 2007年8月号 】〜〜〜〜〜〜〜〜
今年から60歳定年を迎え始めた団塊の世代が小中学生だった1950年代後半から60年代前半にかけ、歯科診療所の待合室は虫歯の痛みに顔をゆがめる子供たちや大人で溢れ返っていた。夜明け前から玄関先に並び、順番を待つ光景は、3時間待ちの3分診療はオーバーとしても、「虫歯の洪水」として社会問題化した。 あの当時、高級外車を乗り回し、高額所得者にランクされる歯科医が少なくなかった。「歯医者は儲かる職業」と羨ましがられたものだ。歯科医が不足していたのだ。ところが最近、働いても働いても低収入が続くワーキングプアという階層に、歯科医が位置づけられているというからただ事ではない。 厚生労働省によると、昨年末で全国の歯科診療所は6万7千カ所以上。約4万店のコンビニエンスストアよりはるかに多い。歯科医師の総数は10万人を超える。都内千代田区で開業して20年以上の歯科医(55歳)は、「ここ5年で収入は3〜4割減。患者も半減。保険点数が下がり続け、自費診療分も減っている。新規開業が増えたのが大きい」とぼやく。コンビニ激戦地区の実態を聞いているような錯覚すら覚えるが、これが歯科医師過剰が引き寄せた現実なのだ。 もちろん歯科医のすべてが貧乏になったわけではない。1〜2割の診療所は繁盛しているが、残りの大半が厳しい経営環境に置かれ、医師との所得格差は年々開く一方だ。 厚労省の2005年医療経済実態調査などによれば、歯科開業医(1医院の平均歯科医師数は1.4人)の儲けを表す収支差額の平均値は1カ月当たり120万円程度。これを歯科医1人当たりの平均年収に直すと800万円になるが、高額所得者はほんのひと握りで、5人に1人は年収300万円に過ぎない。さらに100人中5人は申告所得がゼロ。ワーキングプアは決して誇張ではないのだ。

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