「老けたくない(アンチエイジング)」
コアラブックスH18年6月20日発売

はじめに
いつまでも若々しくありたい! 老けたくない! という願望は、誰もが持つものであり、二一世紀の医療が、予防医学に力を入れるようになる中で、この抗加齢というテーマも、大きく取り上げられるようになりました。抗加齢という言葉は初耳でも、アンチエイジングという言葉を聞かれた方は、ずいぶんいらっしゃるのではないでしょうか。
アンチエイジングは、年齢が加わることに抗するということであり、「いつまでも若々しくありたい! 老けたくない!」という気持ちを叶えるものです。
医療の世界は二〇世紀後半に、目を見張るような進歩を遂げましたが、その中でアンチエイジングの治療分野も、数々の新しい医療を生み出し、飛躍的な発展を遂げました。それまでは、夢として諦められていたことなどが、どんどん実現できるようになったのです。
一般的に言って、女性が自分自身で「若い」と実感できるのは、せいぜい二〇代前半までで、その後は、いかに若さを保つか、いかに若く見せることが出来るかに、テーマが移ります。
現代の女性は、平均寿命が飛躍的に延びたおかげで、いわゆる「おばさん」「お婆さん」として生きる年月のほうが、遥かに長くなってしまいました。そんな中で、自分は、まだまだ気持ちが若いからといっても、見た目の老化現象は、時間とともに確実に忍び寄ってきます。
夜、仕事が終わりなんとなく疲れて電車に乗り、窓ガラスに映った自分の姿を見た時、ショーウインドウに映る姿を何気なく見た時、ドキッ! とされた経験はありませんか? あなたの気持ちが若いなら、なおさらのことです。
若さを保ち続けたい、若さを取り戻したいと、アンチエイジングの治療を受けられる方の多くには、とても前向きな気構えを感じます。さて、作家のサン=テグジュペリは、『星の王子さま』の中で「本当に大切なものは、目には見えない」と記しました。
それは、確かにその通りですが、見える部分を怠っていては、本当に大切なものも失いかねないというのも、また確かだと思うのです。美容外科での手術は、顔の弛みや体型の崩れをカットするようなもので、正面・斜め・横と、どの角度から見ても、若く美しく輝くものを、具現化するものです。
それは、ダイヤモンドの原石をカットするようなものです。どの角度から見てもキラキラと美しく輝くダイヤモンドのカット法を、ブリリアント(brilliant)と言いますが、私たちはそのように、色んな方面からのアンチエイジングの治療をするのです。そしてこのブリリアントとは「輝かしい」の意味も持つように、アンチエイジング治療を受けた人が、外面も内面も前向きな輝いた人生を送って欲しいとの願いを込めて執筆しました。
本書には、その願いとともに、アンチエイジングの実際を、出来るだけ分かりやすく記し、収めました。たとえアンチエイジングの治療をお受けにならなくても、本書でアンチエイジングの世界を知っていただければ、私としては望外の喜びです。
ヤスミクリニック院長・医学博士 木村知史
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