私(木村)にとって子供の頃から電化製品と言えばナショナル(Natinal)のイメージが一番強く、また松下幸之助氏と言えば立志伝中の人物として皆が仰いでいるのを知っていました。数多くの著作を残し、過去にいくつか読んだことがあります。この度「松下幸之助一日一話」(PHP研究所)という本を買って診療の合間に読んでいますが、成功する人は人徳があるものだな。と感心しております。読んでこれは!と思ったのを当HPにも載せたくなったので、抜粋または要約の形で載せさせて貰っています。
【松下幸之助 (明治27年〜元年)日本の実業家。松下電器(現パナソニック)の創業者。PHP研究所を設立し倫理教育を行う一方、晩年は松下政経塾を立ち上げ政治家の育成も行う。】
松下 幸之助一日一話
・・・平成23日3月11日(東日本大震災)の日を持って、この著書の超訳は終了とします。著書を最初から最後まで愛読させて頂きありがとうございました。松下様の精神は今に生きるものと思っております。●不安に挑む
いつでも完全に安穏である状態はないといっていいが、逆に不安はあるものの、それに果敢に挑みこれを打破していくことは心躍ることである。
●魂のこもった朝礼
朝礼を惰性でやるようになっている会社は多いと思う。しかしそれでは意味がない。魂のこもった朝礼にすべく心掛けるべきである。
●本当の勇気
本当の勇気は正義や良心に立脚しないと湧いて来ません。だから勇気とは何が正しいかという認識が曖昧な場合も生じません。逆に、この正しさは絶対に譲れないという確信を持った時、元々気の弱い人であっても非常な勇気を持ってそれ通すものだと思っています。
●感謝の心は幸福の安全弁
人々の幸福なり喜びを生み出す根源と言えるのが感謝の心だと思うのです。
●誠意あればこそ
欠陥品があってクレームを言いにきたお得意様が当社に来られた時、社員が一心に仕事に打ち込んでいる姿を見て、反って信用を深めて頂いたという話があります。日々の姿勢というものが通じるものです。
●最善の上にも最善がある
何事も最善を尽くしてやっているつもりでも、お客様の側からみれば、まだまだこうあって欲しいという要望がでるものです。そう考えると最善の上にもさらに最善があると検討していくことが必要だと思います。
●公憤を持つ
いたずらに私情で腹を立てては好ましくないが、指導者として公の場において、何が正しいか考えた上で、これは許せないということに対しては大いなる怒りを持たなくてはならない。
●顔も商品
私は元々容貌を気にせずぞんざいな点が多かったが、銀座の理髪店で次のように言われた。「貴方は自分の顔を粗末にしているが、これでは商品を汚くしているも同じだ。」まことに至極千万で感心し、それ以来、多少容貌に注意するようになった。
●当たってくだけろ
ある程度議論したら、やってみないと分からない、当たってくだけろだ。と言ったもの。ある程度考えたあとは勇気を持ってやる。そういうことが商売だけでなく、政治にもその他あらゆる分野においても、時には必要でしょう。
●祈る思い
何もせずしてただ神仏にご利益を願うのは良くないが、何かに取り組んだ上で、是非とも成功させたいと祈るような気持ちを抱くのは真剣さの現われで、大いにあって良いことだと思う。
●熱意は磁石
才能があっても熱意がなければ成就し難く、才能が乏しくても熱意が強ければ事を成せます。また周囲の人を魅了し情勢も変えて行けます。
●素直な心とは
それは従順であるというより、私心のない曇りのない心というか物事をあるがままに見ようとする心と言えます。そういう心からは物事の実相をつかむ力も生まれて来るのではないかと思うのです。
●信念は偉大なことを成し遂げる
弘法大師の開かれた高野山に登って、弘法大師がそこを開拓、道場を建てたのは、ご執念というか信念というか相当なものがあったと思います。我々も人の心、信念というものは偉大なことを成し遂げるものだと感じ、そういう信念を持たなければならないと思うのです。
●心改まる正月
流れる年月には節目がいるもので、お正月とは意義深く、おめでたく、心あたたまる。新たな希望と勇気も生み出したい。お正月は良いものである。
●総決算
この1年は決して自分ひとりの力で歩んできたものではありません。そんな周囲の人々の協力に対しては感謝し、迷惑をかけたことに対しては謙虚に謝罪したいと思います。そうした素直な自己反省こそ次の新しい年に何かプラスにするものを与えてくれると思います。
●大義名分
古来の合戦おいて、いかに大軍を擁しても正義なき戦いは人々の支持を得られず、長きに渡る成果は得られないものだった。これは事業でも政治でも同じで、何を目指し、何をやるのかをハッキリさせるべきであり、それが指導者の務めでもある。
●人生の妙味
一寸先は闇と言う言葉があるが、障害を乗り越え道を切り開いて行くところに人生の妙味がある。先が予想出来るのであれば妙味も半減してしまう。
●世界に誇れる国民性
日本人には独特の国民性があるように思えます。特に勤勉性や器用さは世界に大いに誇って良いものと思うのです。
●人間としての努め
命をかける思いがあれば、ものに取り組む態度というものはおのずと真剣になり、創意工夫も次々に生まれます。もうこれでいいと考える人は人間の務めを怠る人と思います。
●成長するまで続ける
世の中は常に流動しているから、一度は失敗し志を得れなくても、辛抱強く努力を重ねていくうちに周囲の状況が有利に好転して、新たな道が開けていくということもあろう。世に言う失敗の多くは成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思う。
●苦難も又良し
災害に会った街が数年も経てば返って災害を受けなかった街より綺麗で繁栄している事がある。だから苦難も又良し、順調ならば更に良し位の腹積もりの方が良い。
●職責の自覚
職場において自分の足りないところは他人に補ってもらわないといけないが、そのためには自らの職責に対して懸命に打ち込む姿勢が大切である。でないと誰からも相手にされない。
●強固な精神力を
今われわれに必要なのは強固な精神力です。せめて自分の仕事に一つの使命を感じ。これに情熱を傾けて精進する精神を養いたいものです。
●身を持って範を示す
指導者というものは、自らの信じるところを人々に絶えず訴えないといけない。身を持って範を示す気概のない指導者は人々から決して慕われないものである。
●力の限度にあった仕事を
自分の能力を知り、適正にあった仕事をしていってこそ、その働きが有効に生かされる。
●世間は神の如きもの
自分のした事が的を得ていると、世間は必ずこれを受け入れてくれる。だから“世間は神の如きもの”と思って仕事をしているのです。
●礼儀作法は潤滑油
礼儀作法は社会生活の潤滑油ですが、心に思っているだけでは潤滑油になりません。やはり形に表し、心と形の両面があいまった適切な礼儀作法であるべきです。
●素直な心の初段
素直な心も初段レベルとなれば、大体において過ちなき判断や行動が出来るようになると思います。
●諫言(かんげん)を聞く
指導者が皆から意見を聞く時、都合の悪い事も聞けるような雰囲気を作る事が大切。
●冷静な態度
人間誰しも困難に直面すると恐れたり動揺したりするものであるが、指導者たるものは、それを軽々に態度に出してはいけない。部下に伝わり全体の式を低下させてしまう。
●歴史の見方
最近、日本の歴史に対して何か醜さというかウラの面を強調しすぎる感がある。しかし歴史は我われの祖先が営々と努力を積み重ね前進してきた姿であり、子孫がその遺産をどのように受け取り、生かすかによって解釈は変わる。歴史を興味本位に扱うのでなく、美しい面も同時に観るようにしたいと思う。
●知識はあっても良心がなくては
先般、あるお店で、金庫の扉がガス溶接機で焼き切られて、中のお金が盗まれるという事件がありました。ガス溶接の知識を利用して扉を溶かしたわけです。知識を持つにふさわしい人間、人心というものを育てる事が大事です。
●言うべきを言う
注意すべき時に躊躇って言わずに放っておくのはいけません。毅然として言って断固それを推進させていく姿勢を示すべきです。またそういう事をしない上司は軽んじられるものです。
●美と醜
美と醜が相表裏しているところに、人間の真実がある。美の面にのみとらわれて、その反面の醜を責めるに急なのは人間の真実というものを知らないのである。
●常識を破る
破るが為の常識はずれではなく、熱気のたぎっているところ、人は必ず新しい道を開きます。それが良い意味で常識を破るという事です。
●サービスできる範囲で
どんな良い商品があっても、サービスがそれに伴わなかったら、お客様は本当に満足して頂けないものです。大切なのは、いかなる場合でも完全なサービスの出来る範囲で商売していくことです。
●寛厳よろしきを得る
20%の厳しさと80%の寛容さが人を使うときの目安。
●小田原評定(ヒョウジョウ)
昔の諺に小田原評定というのがあります、大軍が攻めてくるというのに小田原城の人は評定に明け暮れついに負けたというものです。それではいけない。評定は1回でよい。あとは実行です。
●苦労を希望に変える
仕事のコツを会得するのは1つの苦労だと考えられます。しかしそれをやれば1人前になれるということが分かれば、それは苦労でなく希望に変わるのです。このような励ましが大事と思います。
●断絶は無い
最近の若い人たちの考えが変わってきているからと、「断絶」という言葉に踊らされて、大人が言うべきことも言わないのは良くない。考えは違っても断絶はないと、調和して生きていくことに双方の努力と義務がある。
●会社の歴史を知る
勤める会社の生い立ちなり道程については、ある程度は知っておきたい。そうすることによって、自然に謙虚さが生まれ、軽率な判断も避けられる。
●指導者は主体性を持つ
指導者は自ら“こうしたい”というものを持った上で、他人の意見を聞いて初めて他人の意見を真に生かすことが出来るのだと思う。
●プロの自覚
客寄せで短剣投げを観たことがあります。それは女性の体スレスレのところに次から次へ20本あまりの短剣を投げたのでした。そのとき私はこれがプロだなと感じました。わずかでも手元が狂えば人の命にかかわるのです。それを毎日毎日やり続けて1つの失敗も無いと言うのは実に大変なことです。考えてみればサラリーマンの仕事でも要求されるのはプロの仕事であると思います。
●自分が社長の心意気を持つ
ある青年が会社の業務として、1つの工場を売りに私のところへ来ました。すると会話の中でその青年は「自分は社員ですが、心持は社長のつもりでいます。」と言うのです。偉い人だなと思いました。我われも一人ひとりが、それくらいの心意気を持って仕事をすれば日々成長していくと思うのです。
●日本の伝統精神
1、和を以って貴し。2、衆知を以って事を決す(民主主義)。3、主座を保つ
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