ウクライナ大統領のスピーチ

なかなか良くて感心しました。

英の時はチャーチルの歴史的な演説を、米の時には真珠湾や911を引き合いに出して、議員総立ち拍手喝采を浴びましたから、日本でも北方領土のことを挙げ「露の脅威と対抗しよう!」と檄を飛ばすかと思いきや、心温まる穏当なスピーチでした。
しかしこの方がより素晴らしかったと今は思います。米国は民主主義国家ですが、世界各地で戦争ばかりして来ました。しかし日本は戦後は一貫して平和を守る姿勢に転じましたし、自己主張が強い外国人と違って日本人には昔から『和を持って尊し。』の精神があります。穏当なスピーチの方が、より日本人の琴線に触れたことになったと思います。
それと服装を長袖の落ち着いた服にしましたね。この演出も素晴らしいです。

宇露戦争では英米が精力的に援助していますので、結果的に、露軍の不甲斐なさもあって、宇は最低でも1カ月前までの領土と主権を維持でき、8年前のクリミア併合以前の主権回復まで行けそうと考察します。それは英は歴史的に欧州大陸に突出した強国が出現しないように列国の頭を叩いて均す外交と戦争を続けてきましたし、米も同じで来たる米中覇権争いの前に露を脅威で無くすことに精力的だからです。すると英米は露にクリミアを露に放棄させるだけでなく、黒海艦隊基地のセヴァストポリ(クリミア南西端)の租借も(ロシア敗戦となって)止めさせる未来が来るのではないですかね。

アングロサクソン(英米)のやり方が上手いのは自軍の兵士の血は殆ど流すことなく露軍を叩き、英米の兵器産業界は活況を呈し、原油価格の高騰は世界最大の生産量を誇る米国の利益向上をさせていることです。英米の宇への援助とは人道上のこともありますが、英米の国益向上のためにやっているのです。宇は露にクリミアを併合された後は米軍の支援を受け軍事力を向上させて来ましたが、宇が2019年に憲法改正で将来のEUとNATO加盟を目指すと明記した際に、後者では米国の了解を取り付けていたのは当然で、それは米国にとって嘗て極東の大国だった日本にハルノートという最後通牒を突きつけ開戦させたのと同じく、今度は宇をハルノートとして使い、露からの開戦も未来予想の1つとしてあったと思います。

宇はマイダン革命を通じて、ウクライナ人としての自覚や誇りに目覚め、欧州連合志向になり、これは引き返せなくなったので、アングロサクソンの多大な協力を取り付け、露軍との衝突も覚悟していたところ今に至るのですが、百年余り前の日露戦争みたいです。小国が大国に予想に反して善戦、実はアングロサクソンの多大な協力があったから結果的に辛勝するという。

こんなことを書くと今の首都Kyivや南東部の激戦地帯の惨状も可能性として有り得ることと含んで、ゼ大統領や宇軍部は事を進めて来たのか?と言われそうですが、私はそうだったと思います。宇の歴史はこの800年くらい他国に攻め込まれ分割・蹂躙されることが多く、ソ連時代はホロドモール(飢餓ジェノサイド)や独ソ戦では独軍の大包囲戦で殲滅と、苦難の歴史の繰り返しでしたから、今の独立と主権の維持には多くの国民1人1人に戦う決意があるのだと思います。