診療項目


豊胸は、「人工乳腺法」に間しては、自然な形で感触良いものを作るのに技量の差が出ます。使うバッグの選択は、現在は生理食塩水やハイドロジェルのバッグより、ソフトコヒーシブシリコンのバッグが最善と言えます。「脂肪注入法」の場合は、定着率を高く、しこりも生じずが課題です。

詳細解説→ Dr.木村の豊胸講座 http://www.yasumi.info


人工乳腺(豊胸バッグ)法

美容外科における豊胸(バストアップ)は、人工乳腺法(バッグ使用)ですと現在はソフトコヒーシブシリコンが最善です。生理食塩水バックは感触が悪すぎ、必ず破けてペシャンコになるバッグです。ハイドロジェルバッグは安全面から世界的に禁止傾向です。CMCバッグも同様で日本国内でも近年評価急落です。またハイドロジェルバッグもいずれ膜に亀裂が入り内容が漏れてペチャンコになるのは必発です。従って10年過間隔のサクルで入れ替えを続けないといけません。その点、コヒーシブシリコン系は、感触・安全性・耐久性で他のバックより優れています。当クリニックでは脇から約3cm余りの切開から乳腺下または大胸筋下のいずれかにバックを入れます。再手術で難しいケースなどよっぽどでない限りは脇から出し入れ可能です。手術後暫く包帯で圧迫します。ブラジャーは3ヶ月ワイヤー無しのゆるいもののみ着用可能です。術式は硬膜外麻酔+静脈麻酔で行います。回復室にて2〜3時間過ごしてから帰宅となります。5〜7日して検診+抜糸。バッグの場合は、その後は3週間経つまでは、まめに検診に来て頂きます。そして最低3ヶ月間は必要があれば何回でもFollow致します。


脂肪注入法

豊胸は脂肪注入も1つのやり方です。どうしても人工物を入れる事に抵抗がある場合、お腹や太ももなどの脂肪を胸に移植することが可能です。脂肪注入の場合大きさは1〜1.5カップアップが限界ですが、人工物でない為、異物反応も起こさず触っても寝ても自然です。脂肪の場合ある程度体に吸収されてしまう為、手術直後よりも完成とされる3ヶ月後のほうがサイズダウンしてしまう事が多いのでそれを見越して多めに注入します。注入はバストにメスは一切使用せず、細い針のみであらゆる方向から均等に脂肪が入るよう注入する方法を行っています(multiple injection法:平成13・14年、美容外科学会総会発表)こうする事で脂肪の定着率を最大限高くする事を可能にしました。私は日本美容外科学会で上述の平成13年と14年、脂肪注入による豊胸で術後のCTスキャンまで出して発表しましたがその時まともな質問などありませんでした。現時点で多くの医師にとって脂肪注入の豊胸は、よく知らない分らない、時間が掛かりすぎて面倒、もしくは初めから否定したいというのが本音だと解釈しています。


その他の手術

Sub-Qによる豊胸術
sub-Qとはレスチレンでお馴染みのスウェーデンはQ-MED社製の分子量の大きいヒアルロン酸です。ヒアルロン酸自体は人間の皮膚や関節軟骨の中に存在するムコ多糖の一種で安全です。従ってアレルギーや異常反応の心配もありません。sub-Qの場合、効果の持続もその他のヒアルロン酸より長く1〜2年ほどです(個人差があります)。この注入は簡便で良さそうですが、実際にバッグや脂肪による豊胸に比べ本当に大きくするには100万円以上は必須で、多くの場合、明らかに物足りない位の注入量で済まされてしまっています。また諸外国で豊胸にヒアルロン酸を使用している国はなく、実験段階の治療とも言えます。

陥没乳頭
乳頭が陥没している場合、治すことは整容的にも授乳の為にも必要です。手術は局所麻酔で行います。術式は乳管を切断せず軟部組織で架橋するやり方です(平成14年、美容外科学会発表)。これにより授乳も可能で再発のリスクは少なくなりました。術後は4,5日後からシャワーで患部を濡らして構いません。抜糸後は軽症以外は搾乳器でリハビリしてもらいます。

乳頭縮小
授乳などで乳頭が大きくなるケースが多いものです。乳頭には幅と高さがありますが、どちら共1センチを超えると大きいとされます。高さの縮小、幅の縮小と合わせて行うとより効果的です。どちらとも中間の組織を切除して小さく縫い縮めます。局所麻酔で行い、術後はガーゼとテープで軽く固定します。抜糸は1週間後です。傷はまず目立ちません。

乳輪縮小
乳輪の大きさは人それぞれですがバストが大きめの方に、この症状は多いようです。乳房の発育と共に乳輪も成長してしまうのです。直径が約4cmを超えると、大きいと感じるようです。大き過ぎる乳輪は乳頭基部周囲の皮膚をドーナツ型に切除して縫い縮めます。あまりに大きい乳輪は外側付近の皮膚切除を行います。手術は局所麻酔で行い、術後はガーゼとテープで軽く固定します。抜糸は2週間後です。

乳房挙上(垂れたバストを挙げる)
授乳後など、バストが垂れてくるものです。これは乳腺・脂肪吊り上げ固定+乳輪周囲の皮膚切除・縫合縮小で改善します。バストにボリュームがない時はバッグを同時に入れたり、逆にバストにボリュームがあり過ぎる時は、下記乳房縮小術も併用して行います。この手術は乳房の正面にあまり目立ちませんが、傷が残ります。

乳房挙上

乳房縮小(大きすぎるバストを小さくする)
バストの美しさの基準に体幹とバストのバランスも大切です。大きすぎるバストは皮膚・脂肪・乳腺の一部除去を行い、同時に吊り上げ術をして改善します。手術はバックの豊胸手術と同様の麻酔法で行い、手術後は包帯でしっかり圧迫します。ただ、この手術は乳房の傷が、まあまあ目立たなくなるのに、半年から1年を要します。