たれ目形成(グラマラスライン形成)

近年、目を大きくする手術として下瞼の縁を下げる「たれ目形成術」が盛んに行われています。別名「グラマラスライン形成術」と呼ばれもします。
キツネ目からタヌキ目にするようなものですが、きつい眼差しから優しい眼差しになりますし、目が上下に大きくするにしても上瞼の二重拡大や挙筋短縮にも程度というものがありますから、上瞼はもう弄れないとなれば、こちらの手術を考えてみて良いと思います。

症例画像料金Q&Aコラム

症例画像

たれ目形成 グラマラスライン形成

 結膜側を切開せず、皮膚側から切開しそのまま剥離して結膜前の瞼板筋に達し瞼板筋の縫い縮めを行います。丁度、眼瞼下垂で裏から手術を行わず、皮膚側から切開して奥に進んで挙筋短縮を行うのと同様です。
この手技の利点は、二重で言えば二重埋没法では後戻りして効果が薄れるか無くなることも多いのに対し、二重全切開は効果が持続されるのが殆ど同様な感じです。
つまり瞼の裏だけから操作する「たれ目形成」の術後半年以降の成績は後戻りで良くない場合が多いのに対し、表からのアプローチで結膜前の瞼板筋まで操作するこの術式は二重全切開と同様に、ほぼ全総を扱うので効果の持続性が期待出来ます。
また二重全切開との違いは二重で折り込まれる部分がないため目立つような浮腫みが来ないことがあります(下の画像は術後1週間後の抜糸前、青い糸見えます)。

下眼瞼切開:ケーブルスーチャー併用・脱脂した眼窩脂肪のクマへの注入術例

また、皮膚側を切開すると言っても睫毛の生え際ギリギリは顔の皮膚切開の中で一番綺麗に治る部分であり、下の画像は術後5カ月ですが、肉眼でよく見ても傷がほぼ分かりません。術後の傷が軟化してからヒアルロン酸注入をしていますが、ヒアルロン酸から傷が突き上げられているにも関わらず、ほぼ見えないものです。

下眼瞼切開:ケーブルスーチャー併用・脱脂した眼窩脂肪のクマへの注入術例

料金

表示金額は税抜き価格となっております。

手術項目 金額
たれ目形成(グラマラスライン形成) ¥300,000
モニター割引 たれ目形成 ¥255,000
同時目尻切開 ¥170,000
上記割引合計 ¥425,000

よくあるご質問

たれ目形成とグラマラスライン形成の違いは何ですか?
全く同じ手術です。言い回しを代えているだけです。以前は「あゆのタヌキ目」という言い方もありました。
下眼瞼の皮膚が硬いようですが手術は受けられますか?
硬いといっても頬の皮膚より薄いはずです。手術は受けられると思います。
下眼瞼切開の腫れはどの程度でひきますか?
目安として1週間です。
抜糸は何日後ですか?
術後5日~1週間後になります。腫れの出た方でも、抜糸の後の頃には気にならなくなるでしょう。
たれ目形成の術後の痛みはありますか?
手術直後からひどい痛みはありません。しかししばらく吊れた感じはあります。
内出血の色は出ますか?
特に心配するほどの内出血は見られません。内出血防止の為にも術後は頭を高くし、気持ちの良い程度で冷やしてください。
傷跡は目立ちませんか?
下眼瞼の睫毛の生え際ギリギリの場所での切開は後々は殆ど傷は気づかれません。
できるだけ効果を出すと三白眼になりませんか?
その傾向ですから、過度に下げるのは慎んだ方が良いです。人種の違った眼差しになります。
術後に下げ過ぎて分かった、もっと控えめにと直ぐ治すことは出来ますか?
通常再手術は半年後くらいでないと拗れることが多いのですが、当院ではメスを使わず特殊テクニックで術後早期でも程々戻すことも行っています。
但し、戻した後で、やっぱりシッカリ再び下げたいなどと言うのは気安く出来ません。半年経ってから再検討です。

医学コラム

たれ目形成の審美的要素

女性の場合、何よりも目が大きいというのは、とても大事なことですが、横に大きくする目頭切開、目尻切開だけでは可愛くありません。キツイ目となります。基本的に縦に大きいというのが可愛い、優しいという印象になります。お人形の顔というと目は丸く大きく、現実の人間より縦幅の比率が大きいです。
たれ目形成はこの目を縦方向に大きくしようというのを下瞼で演出する手術です。

たれ目形成の適応

いわゆるキツネ目の人が良い適応です。
しかし近年は普通の目の人も結構来られます。やってみれば少しハーフかクウォーターっぽいような目になって、これも今風かな?という感じで良いです。しかし本当にシッカリ下げると南米系の明らかに人種の違ったような目になります。

たれ目形成の麻酔

局所麻酔(1または2%もリドカイン)、これで十分です。静脈麻酔や全身麻酔までは不要と考えます。なお術前に軽い催眠導入剤の内服程度は良いと思います。眼窩下神経ブロックの併用もまた良いと思います。

たれ目形成の手術法

当院では平成20年から皮膚側のみの切開で手術を行います。裏だけの手術は睫毛が内反して眼球側に着きそうになるので、実際に逆さ睫毛になれば困りますし、睫毛は外向きな方が美しいですから、この手術を行う以上は睫毛の生え際ギリギリの皮膚側切開はやった方が良い手技です。
ですから皮膚切開・皮膚切除をするのなら表から奥に進んで瞼板筋を縫い縮める術式を行った方が良いのです。
それは結膜を傷つけないので球結膜下血腫になり難い、ほぼ全層を扱う手術になりますから二重全切開と同様に効果の持続性が期待できるものです(裏からだけの手術では後戻りが多いものです)。

たれ目形成の経過・傷

抜糸5日後、目立つ腫脹の目安は1週間です。吊れた違和感約1ヶ月、完成までほぼ3ヶ月でしょう。3ヶ月くらいになりますと、スッピンでも傷はほとんど分らなくなります。

下眼瞼のその他の手術

年配の方に行う下眼瞼の皺とり手術、や目袋の脂肪を取る手術が挙げられますが、下眼瞼の皺とり手術は下瞼縁がやや下がる傾向です。
しかし瞼板筋を縫い縮める「たれ目形成」とは雰囲気が違ってきます。
下眼瞼の皺とり手術の下瞼縁の下がるのは、黒目の下が中心に下がっているケースが多いです。