鼻尖縮小のオープン法とクローズ法の手術結果の違い

私は10年以上前から鼻尖縮小の手術を数多くやっています。1週間に3人のペースで何年も行って来ました。
そこで、カウンセリング時によく言う内容をここで書きたいと思います。

オープン法は一定の結果が出せるが、経験豊富な医師ならクローズ法の方が優れた結果が出せる。
・・・オープン法が鼻柱も横切して、鼻尖皮膚を持ち上げて中までよく見て行うので、正確な手術が出来て、外に傷は付くものの良いやり方と言うのは初心者Drの言い分です。鼻尖縮小のオープン法
しかし鼻柱には鼻尖部に向かう縦方向の血管が豊富で、ここを切れば鼻先への血流が乏しくなり、更に鼻尖縮小時に皮膚の裏の脂肪をしっかり取ろうとすれば、皮膚を栄養している皮下血管網も削いで、ますます鼻先への血流が乏しくなり、最悪は皮膚壊死ですが、そこまで行かなくても凹凸や鼻孔縁の引き攣れなどの変形がおきます。オープン法行う時に医師は、手術中鼻尖部皮下組織(脂肪等)を削いでいって皮膚色が悪くなれば途中で削ぐのを止めざるを得ませんし、勘の悪い医師が皮膚色などを無視して削ぎ過ぎて後日、鼻尖部周辺に変形を作ってしまえば、移植などの再手術で修正する羽目になって患者さんと共に苦しむ経験をするので、以後「本当はもっと鼻尖部の皮下脂肪を取ればスッキリ細くなれるのに、途中で止め!」となるのです。

その点、クローズ法で行えば、鼻尖周囲の皮下軟部組織をしっかり削っても鼻柱からの血流が鼻尖部を栄養してくれますから、壊死はまずないし、変形のリスクも随分小さいものです。
但しクローズ法は鼻の穴の中だけの切開で、視野が狭く、オープン法の経験もろくに無いような医師が行うと見え難いだけにまともに手術が行えず患者さんから「何も変わりません。」とか「反って鼻尖が太くなりました。」と言われる始末です。
この太くなるのは、皮下剥離し、糸留めだけして組織除去を殆ど行わないと、剥がしたところに瘢痕が増殖して、術前より鼻尖が太くなってしまうのです。

だからクローズ法では医師の腕の差が大きく出て、オープン法では誰でも一定の成績は出せるけど、本当に良い結果は出せない。そう思って下さい。