小鼻縮小は外側を切るのが基本(悟りを開く)

小鼻縮小の傷痕 私が大塚美容外科に勤めていた平成6~7年当時、医局に昭和28年発行の「鼻の成形外科」という古い本が医局にありました。目を通せば、今、私がやっているような、小鼻縮小では外側も内側も一塊に切除する術式が正規のやり方として載っておりました。あの頃は皆が「小鼻縮小の術式は基本的なものは確立している」という風にも言われてたように思います。
 しかしあの頃、美容外科学会で鼻の穴の中だけで行うX-Plastyなる術式が発表され、鼻の穴の中だけで行うから画期的とのコメントも言われましたが、症例写真は鼻プロテーゼも併用でしたから、見てスッキリ思えませんでした。ただ私も何とか見えるところに傷を付けずに小鼻縮小を鼻の穴の中だけでやれないものかという意欲をそそられました。
 当時は私は大手美容外科で研鑽しつつ、夜になればヤスミに駆けつけ安見正志先生直伝で技術的ノウハウを受け継げ、急速に美容外科技術を吸収しておりました。それで平成10年までに達観した事ですが小鼻縮小を見えるところに傷を付けずに、何とかやれないものか?。に対しては、結論から言えば、下記になります。
●鼻の穴の中だけで行う内側法では効果は無いか一時的、もしくは効果を出そうとするあまり歪みが生じて患者の満足は得られない。何とか満足させようと基部の幅を狭くするため、皮下に糸を掛けて寄せるサークル縫合やラウンド法、もしくは軟部を交差させて寄せる今で言うフラップ法も効果は一時的。
●内側切開+鼻孔底切除も行う術式は、鼻孔底切除した分で小さいとは言え確実な変化は出る。皮下に糸を掛けて寄せるサークル縫合やラウンド法、もしくはフラップ法の併用は構わないが、効果の大半は鼻孔底切除によって得られている。
●外側~鼻孔底~内側まで一塊に切除して縫合するのが一番形状的に綺麗に行く。しかし中縫いに注意を要し、外縫いする前に創縁がほぼ合う様にしておく必要がある。
・・・ですから私は外側切り取りを行うのを殆どの方に行っています。本来症例写真のように初めてのOPで無理のない仕事なら、デザイン通りに切除縫合し一発で決まります。しかし過去複数回手術に加えて鼻翼基部挙上で鼻柱より上げてなどと無茶な注文など合わせてご希望されなければ、歪みが生じ易く、2~3回程、検診時にニードルダイセクションでの処置が必要です。また抜糸日に来なくて随分遅れての来院など論外です。
症例写真はクリックすると拡大した該当頁に飛びます。)