美容外科学会で統一案に意見する

 本日、美容外科学会(JSAPS)で「美容外科学会をひとつに~よりよい美容医療を求めて~」というシンポジウムがあり、学会の重鎮の先生のご発言が続きました。昨年に引き続きのシンポジウムですが、昨年私がこの件を発表したのは開催地が福岡で一般演題の1つとして第3会場という狭い部屋だったので、本日、東京開催の第1会場で昨年の私の発表を聞かれた医師は10%も満たないと思い、また発言させて頂きました。
私自身は今日の大浦先生(元北大形成外科教授)の案は形成外科の立場、JSAPSの立場で考えて十分理解できます。この案に沿って本当に学会が統一となっても私自身は美容外科専門医を維持でき、将来の立場は守られると思います。しかしこれは私らだけの逃げ切りです。
しかし今後必ず若手医師の中に外科や整形を専攻したので形成外科に入局しなかったけれど、美容外科をやりたくなった医師は出てくるはずで、その若手医師に門戸が開かれるようにしてあげたいのです。ですから今日ご発言された6人の重鎮の先生方のご意向には必ずしも私は賛同出来ないのでした。
ただこのシンポジウムが終わり、第一会場から出る際、学会の長老のお1人、名誉会員になられている高名な先生が私に手を差し伸べ握手して下さいました。特に賛成だ等と言って下さった訳ではないのですが、「先生のところのクリニックの奥さん(安見先生の奥様)は、まだ元気にしておりますか?」とお尋ねになったのです。そう言えばこの長老の先生とは10年余り前に、15分位お話した事がありました。私は奥様は既に亡くなった事を告げましたが、私の発言に理解を示して下さったからこそ、握手をして下さったのだと思いました。