たれ目形成(グラマラスライン形成)は精密外科手術

私はタレ目形成の手術を多く行っています。基本的にこういう手術が好きなんだと思います。

どう好きなんだ?と問われれば「好きで漫画を描いている時と同じ感覚」とでも答えたいです。こういう美容の精密外科手術では、脳からアルファ波が発せられ、精神が高揚されるように感じます。

私も19,20才の頃は、綺麗な女の子を描くということに無上の喜びを感じていたものでしたが、私が医学生の頃は、江口寿史さんが“ストップ ひばりくん”を連載中の頃、どんどんと絵がビジュアル性の高いものになって行きました。そのうち1枚の絵で感性に訴える美しいものを描かれるようになったのを見ては『これだ!』と思いました(下の画像も江口さんです)。たれ目形成 グラマラスライン形成
さて、タレ目手術で肝要なのは『皮膚側を切開する』ということです。
よく、瞼の裏側だけの切開で結膜側にある瞼板筋を縫い縮めるという手術法だと皮膚に傷をつけないから安心とか思っている患者さんがいますが、瞼板筋が後ろに有るために、ここの縫縮だけですと睫毛が内反して眼球側に寄せられてしまって、やり過ぎると逆さ睫毛となって眼球に触れます。

そのため同時に皮膚側も切開して皮膚切除をする手法もあり、こちらの方が睫毛の生え際が見え、睫毛が外に向かうので絶対的に美しいものです。だから私は、もう裏側だけの手術法は行いません。

加えて私は、もう裏側切開をせずに表側から奥まで進んで瞼板筋を縫縮しています。
これには理由が2つあります。
結膜を切開すると下瞼は結膜が眼球の球結膜に移行する反転部(円蓋部)が上瞼と比べ、すぐ近くにあるので、結膜切開時の出血が球結膜下に滑り込んで赤目になり易いのです。この赤目は1週間では治りません。
もう1つの理由は裏側切開+表の皮膚切除だけですと裏も表も表層だけなので後々は組織が軟化した際に伸びて後戻りが大きいのです。
そうじゃなくて表から奥まで進んで瞼板筋を縫縮を行うと、結膜以外ほぼ全層に近く手術操作しているので、創傷治癒時にコラーゲンで線維化が出来て形状維持が何年も保てます。丁度、二重の埋没法と全切開法の違いみたいなもので、持ちが違うのです。

患者さんが心配する傷ですが、下睫毛の生え際ギリギリの切開ですと後々は傷が消えたように綺麗に治ります。顔の皮膚切開の中では睫毛の生え際は一番綺麗に治る部位なのです。だから「嫁入り前ですから」とか関係く、19、20才の女の子にでも、どんどんこちらの術式をお薦めしています。