はるな愛さんの和田耕治先生

Netflix『This is I』(2026年2月配信)で、和田耕治先生が、はるな愛さんと出会い、平成7年年10月に性別適合手術を行い、そして後年亡くなるまでの作品を観ました。和田先生役の斎藤工さんいう俳優は和田先生に結構似ています。
はるな愛を手術した和田耕司医師和田先生のことは6年余り前にブログに書きましたが、遡ること平成7年の春~夏頃ですが、大塚美容外科に元勤務医だった和田先生が、男性から女性への股間の手術手技検討で来訪されました。
術中の生々しい写真を供覧させての意見交換でしたが、私は昭和63年に週1で勤務した美容外科で性別適合手術のビデオをダビングさせてもらって、いつかこれを実践することを考えていましたから、本気の手術画像には感嘆しました。この時に和田先生が「性転換には2つの山があるんです。1つ目は高校卒業して直ぐに『もう我慢できない女の子になりたい!』と来る人、2つ目は20代によくよく考えて女性で生きる方が本来の自分だと悟って30歳過ぎて来る人。」と言われたものです。

さて、映画ですと尿道粘膜を膣内壁に使うことを呟くシーンがあります。はるな愛さんが第1号とは、このスペシャル技術を使った第1号ということではないか?と思います。

その後、和田先生はコムロ美容外科の宮崎院に3か月に1回ほど勤めている関係で、東京本院で1度お会いしたことはあります。

私は平成14年に本格開業をしたのですが、大阪で開業されていた和田先生が東京の荻窪で分院を出したと聞き、近日中にも門下生にして欲しいと頼むつもりでしたが、和田先生のクリニックに通院中で、当院で目と肩幅狭小化の整形外科手術をしていた人から「和田先生が急死された。」と聞き、それと同月にもう1人の性別適合手術で有名な埼玉医大の原科教授も大学を辞めたと聞いて、私は気が動転しました。
しかし原科教授から手術を受けていた人が当院で豊胸手術で通院中だったので聞けば「7月に慰労会があります。」とのこと、私はそれに参加し、原科(元)教授にお願いしては、「大学でやり残した患者さんを多摩丘陵病院で行いますので、どうぞ勉強に来て下さい。」のお言葉を頂き、平成19年夏~冬まで時々町田に出かけては見学を続けたり第一助手をさせてもらったりしました。

そして上記の目と肩幅で通院中の人から荻窪の和田先生のクリニックのカラーコピーを頂き、それを元に和田先生の性別適合手術の2次修正手術を行い、尿道粘膜を膣前壁に使う手術テクニックを理解しました。
それで平成20年、和田先生と原科教授という高名な先生方の性別適合手術は受けられなくなった以上、誰かやらないと行けないので、国内の複数の医師がやり始めた訳で、私もその1人です。そして平成21年に日本美容外科学会(JSAPS)で「SRS 性別適合手術の和田式」で発表もしました。なお専用HPも公開しました(閲覧注意ビックリします)。

ただ、診療を続けて行くうちに造膣と外観を両方とも上手く仕上げるのは非常に困難と悟りましたので、造膣希望者にはタイで有名な「スポーン先生」「ガモン先生」から手術を受けたのが良いです。と言うようになりました。当時は円が80円前後でタイの手術はとても割安感がありましたし。
和田耕司先生の使っていた医療器材
なお私は和田先生が渋谷のアルスクリニックの院長だった頃の器機を100万円で購入しています。画像はそのほんの一部です。モニターと電気メスは現役を退いていますが、まだ稼働できるので、捨てられません。メッツェンと剥離子と白い丸い座面椅子は時々、キャスター付き金属バケツは日々活躍中です。