直美(ちょくび)医師こと

「直美」は2年ほど前から話題になっていますが、「研修医2年間が過ぎたら直ぐ美容の世界に常勤で入る医師が激増」という感覚は私たちの世代だと理解し難いです。

外科系の基礎トレーニングは当然だし、麻酔と救急での蘇生の技量も必須。局所麻酔を少量注射しただけなのに、アナフィラキシーショックで急変などという事は有り得ますから。

ただ若手医師の労働環境が、大学病院だと無給か驚くほど薄給、都道府県の公的病院でも労働内容の割りに薄給すぎるのは事実です。
だから直美医師が悪いのでなく、元は若手医師の劣悪な労働環境を放置し続けた医療行政が悪いのだと思います。

なお、美容が好きで好きで早く美容の世界に入りたいという若手医師もいると思います。ですが常勤でなく当面は週1美容クリニック勤務で良いと思います。私はそう美容外科学会に理事から指導を受けました。それで研修医1年の頃は美容クリニックで2週間に1度見学、2年目に入る頃に「タダで良いから勤めさせて下さい。」と週1で行くようになり、バイト代を貰うこともありましたが、教えてもらっているのですから固辞してタダ働きの方が多く、この非常勤勤務は医師5年目の9月までずっと続けていました(同年10月からは常勤の整形外科に全力集中)。そして整形外科と救急医学の専門医と麻酔科標榜医の認定を受け、茅ヶ崎徳洲会総合病院整形外科医長となった後で美容外科の常勤になりました。私はこれで良かったと思っています。

美容外科の常勤になっても、今度は整形外科の方で非常勤医として日本整形学会研修認定病院に平成19年6月まで週1で勤務を続けていました。
それがあって額や後頭部絶壁へのハイドロキシアパタイト(=骨近似)手術、肩幅を女性的に華奢にする骨切り手術を平成15年から今も続けています。肩幅の方は学会発表をした後で、それこそ高須克弥先生から褒めて頂きました。