眉下切開の傷はバレる。まゆ墨で隠せるだけ。

眉下切開は眉毛下切開とも言われ古くて新しい手術と言えます。
昔からあったのですが、上瞼のタルミ取りには、二重のラインに沿って切り取る方が傷が二重に隠れて有利と、眉下切開はあまり行われなくなったのです。しかしこの3、4年前から美容外科学会の演題に出て、例会ではシンポジウムが組まれたあたりから、それなりに流行っているのが現状です。
 利点は手術手技が簡単で、腫れが少ない事です。
私も50歳以上の人には行っていますが、未婚の人には行う気になりません。それは化粧をしていないと傷がバルるからです。
つい先日、30代前半の未婚の方が来られ、この手術を迷われていました。見れば他院広告を手にしており、それには「20代後半~」などと書いてあり鵜呑みにされていたようでした。
 また、眉下切開とか眉毛下切開という名称が定着してしまったのが間違いなのです。実際は「眉中切開」で眉毛の下の部分を含めて切り取ってしまっています。そうでなく眉より下の皮膚を斬り取ってしまうと眉と上睫毛の距離が狭くなり過ぎ、男がガンを付けたような眼付きになります。
 眉毛のあるべき部分に傷があるから眉墨で描いて傷を隠せるのは事実で、腫れが少なく早期の社会復帰を考えれば、身内に整形の傷がバレても問題ない中高年なら良いと思いますが、これから結婚する人は避けた方が良いと私は思います。