美容外科医師の逆ギレ

 当院にも他院修正手術の相談に来られる方は多いですが、基本的にやった医師が再手術するのがベストなことが多いので、それを促します。ところが患者さんが言われるには「・・・結果に満足できなくて、その修正を手術してくれた先生に頼んだんですが、色々理由をつけて、うんと言ってくれなくて、それでもと強く言うと、逆切れして、取り合ってもらえなくなりました。」などというのがあります。
  我々の提供する美容医療には限界があり、執刀する前からそれが分かっているのに対し、患者さんは美容医療に相当期待し、上手く行かない可能性も話しても、自分は上手く行く可能性の方に賭けたいという気持ちを持ってしまいがちです。再手術の際には殊更そういう心情になってしまう人が、特に若い人には多いものです。 
 また昨日の話の続きみたいですが、医師の方がカウンセリングの段階で営業トークに走っていると術後に患者さんとのトラブルになり易いものです。
 内科医や一般外科医が患者さんとの診療中に逆切れするという状況はそうそう無いと思います。やはり逆切れする医師の割合が一番多い診療科は美容外科でしょう。
 やはり美容外科医師も患者さんとは信頼関係の構築と、気は長く心は丸くの心情で行きたいものです。