機能障害が残っても綺麗になりたい!!

「脚が細くなれるなら走れなくなっても良い!」こんな事を言っている女の子はいるもので、美容外科医の一部は脚の筋を切って廃用性萎縮で脚を細くする手術を行っています。
その脚の筋を切られた女の子を診た事がありますが、その時のやりとりです。
●患者:「確かに足が細くなりました。」
○木村:「ちょっとそこの廊下を歩いて下さい。」
●患者:「普通に歩けますけど・・・。」
○木村:「なんか歩容がおかしいのですね。つま先立ちをやって見せて下さい。」
●患者:「できません。」
・・・腓腹筋が障害を受けています。ところがご本人は今は手術を後悔してないのです。でも、この人が後5年、10年、15年経た時に後悔されるかどうか分かりません。
また膝の裏を切って、ふくらはぎに行く神経を焼いて筋萎縮を狙う手術を行っている美容外科医もいます。この神経を焼く手術は話を学会で聞いた時、『流石に自分は、この手術は嫌だな。整形外科医ならやれない手術だ。』と思いました。この手術は韓国が先進国というのですが、続いて聞いていましたら「韓国の先生の指導を受けてその通りにやったつもりですが、どうも効果が出ませんでした。」などとも聞いたので『何をやってんだ~。』と思ったりしました。(続く)