顎削り・エラ削り・頬骨削りは入院の方が良い

昨日も書いたことですが、顎~エラや頬骨削りの手術後に入院して頂いた方が術後の腫れは大なり小なり抑えられて良いです。入院することで安静が取れて顔面の血圧が上がる機会が減ること、ドレーンを入れることで術後まもない時間帯に出た出血は外に排出されます。

ご紹介の患者さんは、顎~エラに掛けて骨切り、骨削りをして下顎骨外板削りと下顎骨下縁切り上げにて同部の骨髄は丸出しになり、且つ脂肪吸引も行った人で、もし手術日夜間にでも帰宅となれば翌朝は腫れで顔がパンパンに腫れていたでしょうが、当院の入院+ドレーンで翌日のガーゼ交換、包帯巻き直しの際は、このように腫れが大してありません(画像クリックで拡大します:術前は座位、術後はベッド上の仰臥位なのは差し引いて見て下さい)。顎骨削り・エラ削り今回、極めて腫れが少ない方だったのでモニター様でしたから翌日の画像を挙げさせて頂きましたが、通常はもう少しは腫れています。また入院ベッド上の姿勢のためか体質かわかりませんが、同じような入院・ドレーンでも翌朝、割と腫れている人もいます。しかしそういう人は入院せずに当日夜にご帰宅ならばもっと腫れていたと思います。

さて、骨切り後に入院せずに一過性に顔がパンパンに腫れたとしても3カ月後はどうかと言いますと、入院させた場合と殆ど差が無い思います。
ですから私も入院させないクリニックは駄目とかまで言う気にはなれないです。

しかし全身麻酔直後は寒気や吐き気がしたり、喉の奥に違和感もあったりして、それが軽減したところでご帰宅というのもやや辛いものです。やはりそのままベッド上で翌朝まで更なる回復を待つ方が楽なのです。

当院では基本的に私が当直をします。以前はベテラン看護師に当直をさせていた時もありましたが、看護師では痛みどめ吐き気止めの投薬の判断で都度私に電話連絡して指示を仰ぐので、もう全て私が当直するようにしています。