「東京医大 志願者3分の1 」 の報道から顧みます

今、大学受験シーズンですが、昨年、東京医大が女子や多浪生に加点をせず差別していたと猛批判を浴び、今年は受験者が3分の1まで激減したとニュースで読みます。

東京医大は背景を十分弁明しないまま謝罪したのは残念でしたが、十分弁明しなかったのは、現場の実情から話したところで内容から法令違反・憲法違反と言われかねず、益々拗れるのを避けたからか?と思います。

さて、医師免許とは結構な金も稼ぐことも可能な強力な資格になり得ます。
しかし問題なのは、研修歴がまともでハードに働き患者さんに質の高い医療を提供している大病院の勤務医が意外な程に薄給(人の倍の時間は働いているので、時間給で計算しますと看護師より低く、研修医だと時給1000円割って当たり前)なのに対し、研修歴がろくに無く格好だけで、患者さんに低いレベルの医療しか提供できない医師が、パート勤務などでも単位時間当たり何倍も稼いで高時給という歪んだ状況が生じていることです。これが実に美味しく、『医師免許とって診療の格好さえつけば、身の振り方次第で高時給が得られる。』と知られています。 

また大病院勤務でも多くの医師が滅私奉公的に働いているのに、労働基準法を盾にする一部の医師は、法令に沿って、可能な限り休みを取る、時間外労働拒否、重症患者受持ち拒否、医師では当たり前の日勤・当直・日勤の勤務拒否など主張し、時には自分都合で急な早退もします。当然、過重労働に耐えている医師から嫌がられていますが、こういう医師も労基法上から退職に追い込むことは出来ません。こういう医師は麻酔医をしている時は、患者が眠っていることを良いことに私用のスマホを見ています(本人は医学的な調べものをしていたと反論)。そして散々同僚医師に迷惑をかけた挙げ句、専門医の資格が取れたらパッと辞めます。(続く)