小切開(部分切開) ④(中切開の先生の考え)

 私が13年ほど前に勤めていた大手美容外科には、『黒目の上1cmの小切開の傷をもう少し内外へ伸ばした上で、瞼の皮膚は柔らかいので内側へ、外側へとグッと引っ張って皮下の内部処理を行えば、全切開と同じ内部処理の二重を作る事が出来て傷は短めで済む。それが中切開。』という様な事を実践されている先生がいました。真面目で学究的で好感の持てる先生です。
 私は同時期に、1cmの小切開の傷を5mm、5mmとして間を空けて皮下を目頭~目尻まで内部処理する小切開(あのクリニックでは、木村式小切開とのアダ名が付けられました)を始めており、中切開の先生と伴に「均一なラインを作りたい。」との思いは同じだったと思います。ただ手法が違う形で表れたのでした。(続く)