たれ目(グラマラス)・目尻切開・埋没法

たれ目形成(グラマラスライン形成)・目尻切開・埋没法(4箇所固定の針穴6点)のモニターさんのご紹介です。
 術後3カ月後ですが、目力が増して印象的な目もととなっています。
だいたい完成形なのですが、瞼は下側も外側も切開すると炎症が上瞼まで回り込むので、4箇所固定の埋没法の上瞼に微妙に浮腫みがあります。

さて、たれ目は現在全国的に需要が多い手術で、当院でも盛んに行っていますが、長年やっているうちに一つの答えが出ています。それは『表から切開して奥の瞼板筋を縫い縮める術式がキチンと効果が出て何年経っても持続性があって一番良い。』ということです。

私も昔は、瞼の裏からだけの操作で瞼板筋を縫い縮めをしていた時期がありますが、睫毛が眼球側に近づいて逆さ睫毛っぽくなって整容的に優れませんでしたし、半年も経てば大分戻ったりと納得できない術式でした。この術式に表から皮膚切除・縫合を加えると睫毛は外反を維持でき、華やかさがあって良い目になるのですが、やはり半年すぎると効果が半減したものでした。

それで発想として上瞼に関しては、二重手術の効果を何年も維持したいとなれば全切開が確実性が高いわけで、これと同様に下瞼でも手術操作をほぼ全層で行えば、たれ目形成の効果も何年も維持できるだろうと思って10年以上前から術式を変えましたところ大変好評なのです。

場所的に睫毛生え際ギリギリの切開を行うのですが、ここは傷が消えたに近いくらい綺麗に治ります。顔の皮膚切開の中で一番綺麗に治るものです。

問題は全層に近い切開ですから腫れが強めに出易く、局所圧迫・冷却・安静を保ってもらわなければならず、経過が良いとダウンタイム7~8日ということもありますが、だいたいの人は2週間くらい経って、やっと知人にあえるようになったとの長めのダウンタイムが必要なことです。白目に球結膜下血腫が流れ込んで赤目になることも多く、お化粧で隠しようがありません。

ただ上記以外は目尻の方の傷に3ヶ月くらいまでピリピリした違和感を感じることがあるくらいで、傷の赤みも3ヶ月過ぎると落ち着いて来ますから、患者さんの満足度は相当高いものがあります。