日本美容外科学会の合併について思うこと(梅澤文彦先生)

  11月5日からブログ更新を毎日続けています理由は、JSAS(十仁系)の日本美容外科学会会員全員へと思いますが、梅澤文彦先生から「美容外科学会の合併について思うこと」との表題で書面が送られて来たからです(≪クリック)。これは私を震撼させるものでした。
2010年6月28日の東京ドームでのJSASの美容外科学会臨時総会時に高須先生から「対等合併を推進する」と皆が聞き、フロアーの先生方からも賛同のご発言が複数出たくらいでしたが、その中で私(木村)が発言したのは(対等合併が本当に実現できるなら嬉しい限りですが)「2つの学会の統合は絶対無理です!」と言った事です。過去を顧みれば当然と思っていました。
ただ合併推進の声は2年余り前にJSAPSの重鎮の新富先生からも私にお声が掛り、「ええっ!?」と思ったのですが、感傷に捉われずに考えれば「絶対無理」との私の見解は変わりませんでした。しかし、先日のブログに書きました様に、高須先生は上手な立ち回りを演じ、皆が事態をよく理解する時間を与えず合併歓迎の賛同が続いているうちに一気に合併させ、後で矛盾が噴出しても収拾を図るという奇策で乗り切る意向だった様に思います。高須先生が言われた『ベルリンの壁』が崩れて1年弱でドイツは統一しましたが、急峻な統一がドイツに混乱や経済の低迷を招いた事は史実ですが、国民に時計の針を戻すような再分裂の動きはありませんでした。ドイツ統一の翌年にソ連で保守派(ソ連では左派が保守派)のクーデターが起きてゴルバチョフが軟禁された時、ドイツ国内では統一を急いで成し遂げて良かったとコール首相を礼讃する声が高まった事も史実です。
ですが日本美容外科学会においては、大震災で第100回が流会して更に1年考える時間が出来、新富先生の発表の中にあったように梅澤会頭は最近になって「どうしても一緒にはなれない。」との意志を明確にされたようです。そしてこれは後継の御子息が今年、整形外科(形成外科ではありません)に入局しましたから、もう絶対にブレる事は無いと私は考えます。梅澤文彦会頭ご自身も元々整形外科医であり、過去の形成外科の教授の約半数は整形外科医でありましたように、御子息が整形外科で研鑽を積んだ上で十仁整形の後継者になるのに御子息の立場なら支障はないですから、やって行けると観ています。