新型コロナにBCGを打って来た日本人は重症化し難い?

(昨日の続きです)新型コロナへのBCGの有益性を探るのにドイツを精査するのは非常に意味があります。ドイツがBCGを打っていた頃、統一されるまでに弱いBCG(デンマーク株)を打っていた旧西独と、強いBCG(ソ連株)を打っていた旧東独に新型コロナではWikiで調べれば感染率に有意の差が出ています(橙色・赤色とその下の薄エビ茶色の色分け部分が旧東独)。そして4月7日付けのドイツの新型コロナでの死亡者は全国で1607人のところベルリン州を除く旧東独の5州の合計が96名とWikiにあります。

私が調べるところ、この旧東独の5州の今の人口は約1223万人、旧西独とベルリン州の今の合計は約7079万人ですが、ここでの死亡者は1511人なので、上記での旧東独の5州の死亡率はハッキリ低くなります(27.2%くらい)。ドイツはいまだに東西格差が残って東は貧しい傾向なのに、新型コロナでの死亡者が旧西独の州とベルリン州と比べても3割を切っているのは、やはりBCGの差かと思います。
更に知りたいのは旧東独の人々は統一後に豊かな西にかなりの人々が移動し、旧東独は統一前より人口が減っている状況で、旧西独の州での死亡者の中に旧東独出身者がどのくらい居たか?です。恐らく上述27.2%より明らかに低いと思います。

もっともこの件は全くの専門外の私には他の医師や研究者の書いたものを読んで思うことですが、秋庭 哲氏が、精査したとのことで4月7日に投稿したものを挙げておきます⇒ココ)。

また、4月8日の12:00時点でクルーズ船を除く日本人の死亡者は81名に過ぎず殆どが70歳以上です(棒グラフは東洋経済On Lineから)。
私は70歳未満での日本の死亡者の詳細が知りたいです。秋庭氏が書いているように「日本の死亡者のうち 30%程度が外国籍」ということや、基礎疾患持ち、もしくは反ワクチン派の親によってBCGを打っていなかった日本人とか、理由があるはずです。

新型コロナは感染力は非常に強く、また70歳以上の日本人への罹患は非常に危険ですが、エビデンスが明確でないもののBCGを打っている70歳未満の日本人は伊・西・仏・米のような大惨事なるとまでは恐れなくて良いと思います。

しかしBCGを打っていても普通の4種あるコロナウィルスより症状が強く出ることはあるようで、罹患しないに越したことはないですし、70歳以上を守らなければなりません。

政府が緊急事態宣言を出してもロックダウンはせず(出来ず)、欧米のような取り締まり、罰金では無しに「自粛」の強調というのは、やはりかなり妥当なことと思います。