鼻中隔延長+鼻プロテーゼ

鼻中隔延長はハーフっぽい感じを出すには最適な手術で、多くの場合、鼻背にプロテーゼを入れて鼻筋も作ります。
鼻中隔延長このモニター症例の人も中段の画像のように、まだ術後11日で腫れもツレもありますが、なかなか綺麗に仕上がっています(画像クリックで拡大)。
しかし術後早々にプロテーゼを抜くのを希望されました。いろいろ説明して待って頂くように言ったのですが応じて頂けず、プロテーゼ抜去となりました。
プロテーゼを抜く前の目頭の感じなど、ご本人が当院の眼瞼下垂術後の患者さんの目の形(頁末尾の患者さんです)が気に入って印刷されてご持参されたものと似ており、腫れやツレが治まればご希望通りだったのではないかと思うのですが。

鼻中隔延長+鼻プロテーゼ(多くの場合はシリコン)は大きな変化も出せる手術なので、術前に十分な話し合いは必要です。
しかし美容手術一般に「手術を受けてみて分かりました。元の自分のイメージに戻りたいです。」という場合は少なからずあり、『リバーシブル(元に戻すことが出来る)』というのは大事なキーワードです。ですから二重と言えば、以前から糸で縫うだけの埋没法、鼻や顎と言えばシリコンを入れるというのが主流なのも、その理由です。

なお鼻中隔延長も元に戻せなくはないですが、シリコンと違って簡単に元に戻せず、それを医師が引き受けて、やっと軟骨をほとんど取っても、「何か違う。完全に元に戻っていない。」というのは、むしろ普通です。
また戻すなどせず術後早々に気に入って頂いても、後々は軟骨が少し吸収されて「効果が小さくなった、元のイメージに近づいた。」というのも普通にあることです。
更に鼻中隔延長のように板状の軟骨移植では曲がるリスクもあります。
以上のように軟骨を使った手術は色々と難しさがあります。