鼻中隔延長:他院で(鼻中隔延長・人中短縮)手術既往

鼻中隔延長 鼻中核ご紹介のモニターの人は他院で、隆鼻シリコンプロテーゼ+鼻中隔延長(耳介軟骨)を13か月前、人中短縮を7カ月前に受けていますと申告されました。

鼻中隔延長は効果が足りず鼻先が下に少し下がっただけとも言われていました。

再手術となれば過去に鼻の手術をやっている人は支持性の高い軟骨でなければ鼻中隔延長の再手術で効果が出せませんので、話し合いの上、本人の肋軟骨の使用となりました。また鼻翼縮小も希望されました。

そして問題は、過去の傷です。
鼻中延長の際の傷がオープン法だったので鼻柱に横にも付いていますが、かなり基部寄りでした。また人中短縮の傷も直ぐ傍に付いており2本の傷は一見1本に見えます(この画像はややキツイのでご注意)。
鼻中隔延長再手術の際、希望通りに鼻先を前に出そうとする時、オープン法での鼻柱の横の傷がかなり基部寄りでは皮膚壊死のリスクがあります。だから今度は鼻柱の鼻先寄りで新たな切開とも思いましたが、7か月前の人中短縮と今回の鼻翼縮小(外側まで切開)で、そこからの血流障害を考えれば、やはり鼻先~鼻柱切開部までの壊死のリスクがあると考えました。

以上のような理由で、手術は困難になるのですが、この再手術は鼻柱を切らないクローズ法で行いました。鼻翼縮小で外側を切開したら直ぐ縫うのでなく、そこからクローズ法の鼻中隔延長をやれば、鼻翼基部を切って鼻の穴の中を展開していますので、通常のクローズ法より鼻中隔延長の手術操作部位の中が割と見えます。
こうやって何とか結果を出しました。 ※鼻中隔延長の症例写真
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さて話は変わりますが、本日都知事に選ばれた小池さんには期待します。今回も過去も小池さんの先読みと決断と演出は素晴と思います。