美容外科学会での別の発表:二重小切開法(3mm×3)について(前半)

福岡の美容外科  毎年5~6月、美容外科学会から演題募集の郵便が送られてくる頃、「今回の美容外科学会での出し物は何にしようか?」と考えますし少し悩みます。
そして「今回は福岡開催だから、私が福岡県に居た時に絡んだ事を発表しようか。」という気持ちになりました。それが二重小切開法についてです。
 私は平成元年~平成3年初めまで徳永美容形成外科クリニックに通わせて頂き、色んな事を勉強し、徳永先生はお人柄・OP技術ともに尊敬できる先生と仰ぎみていましたが、
1つだけ引っかかっていたことがありました。それは傷についてのご発言です。二重手術に関しては「埋没法で2回やっても取れてしまったら、20才の女の子でも全切開。女性は化粧で傷は隠せますからね。」と言われていたことでした。
それで20代くらいの女の子が全切開を受けていたのを相当見て来ましたが、受けていた女の子たちの大半は全切開を進んで受けていた訳ではないと観ていました。
『・・・仕方がないから全切開。』こういうことだと思います。誰だって見えるところを切られたり傷が残るのを良しとしません。
『埋没法でラインが取れてしまったけど、今度こそラインが取れない手術を受けたい。』『埋没法では作れないと言われたけど希望通りの二重にしたい。』こちらの方が
優先されるから、全切開を受けるのです。患者さんの方は意を決し、割り切って手術台に上がる決意をしたのでしょうが、横で見ていた私の方が割り切れないのでした。(続く)