カウセで患者の心の洞察、手術で感性を煌めかせるのが美容外科

顎(アゴ)プロテーゼ 術前・術後  顎シリコンプロテーゼ術後2週間、口腔内抜糸で来院されたモニターさんですが、実は手術中の鏡で最初の確認時にはもっと変化の控えめなプロテーゼを入れていました。
しかし『もっと出したいです。』とのご希望をされ、新しいシリコンプロテーゼを削り、入れましたところ気に入って下さり、それで創を閉じました。
 この方の術前カウンセリングの際に外人風の意向があるのは重々お聞きしていましたが、私の経験からして、ある程度のご年齢の方の場合、そうは言っても激変は望まれなかったりして、術中チェックを怠ると術後に、「もっと自然に・・・。」との話になって低いプロテーゼに入れ替えと言う事はありますので、まずは無難な変化のプロテーゼを入れてみたのですが、この方の場合は違ったのでした。
 美容外科とは患者さんの願望を的確に掴むのが難しいものです。外科手術としては悪くなくても希望と形が違えば「失敗」等と言われもします。カウンセリングの際は精神科医のように相手の心を洞察し、手術となれば、こちらの感性を高めると言いますかと煌めかせるものと思いますが、そこに美容外科の醍醐味があるのだと思います。