佐藤亮子さん講演 / 在京大分上野丘高校同窓会

本日、私の高校の同窓会が新宿であり、旧制大分中学の大々先輩4人も含め結構な大人数が集まっていました。
今年の同窓生講演は佐藤亮子さんが担当でした。
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◎講演では下記のようなことを言われていました。
・高校の教員を2年間やっていた時、母親の役目は大事だと思いましたし、教員の体験が子育てに役立ちました。
・スポーツ選手の育成と受験勉強への取り組みは似ていると思います。
・子供たちは、リビングで勉強することで、『息をするように勉強する』姿勢を身につけさせました。
・二男が大学生になって受験指導のバイトをしている時、生徒さんのお母さんの連絡を受けることになったのですが、その方の旦那様が角川出版の重役でした。それで「本を出してみませんか?」となったのですが、表紙が「灘→東大理Ⅲの3兄弟 母親次第!」の表記になったところ、読者から「監獄のようなところに詰め込んでるんじゃないか!?」と批判を浴びたものです。
・2冊目の本の時は題名が「受験は母親が9割」になってしまいましたが、本当は「7割」くらいにしたかったのです。しかし当時「人は見た目が9割」などという本が売れたりして、出版社から「9割にしないとインパクトがない。」と言われ、9割になりました。
・また和田秀樹さんとの対談で「受験に恋愛は無駄です。」と述べたことはあったのですが、全文の中のここだけが「」付きで報道され、色んな週刊誌から電話が掛かってきました。そしてインターネットではこの言葉で「炎上」になったのですが、当時私はインターネットでいう「炎上」の意味を理解していなくて、これは二男がFacebookで上手く擁護して鎮静に向かわせてくれました。そして「今は時代が違うんだから、もっと慎重に発言する方が良いよ。」と諭されたものです。
・またある日、夜10時に帰宅した際、自宅の住所は公開していないのに、どうやって調べたのか週刊文春の記者が家の前に「虎屋の羊かん」持って立っていて、丁重な感じの人だったので、深夜1時まで取材に応じたのですが、記事になった時、また発言に「」がついたりして曲解されるような形で書かれてしまいました。
・26年間専業主婦で子育てのみしてきたので、それが終わったら映画鑑賞や美術館や博物館巡り、お母様方とのランチ三枚でも楽しもうと思っていましたが、本を出版したことで、全国各地で講演会をすることになりました。受験のことで深く悩んでいる保護者の方々の荷を少しでも軽くして上げられるようお手伝いさせて頂きたいと思っています。

◎講演後のフロアーからの質問には、下記のようにお返事をされていました。
・私は東大に入るのが人生の成功だとは思っていませんよ。

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佐藤亮子さんに対しては以前はインターネット上で「これは教育ではなく虐待だ。」とかの非難が飛び交っていましたが、講演では割と普通で、「保護者の方々の荷を少しでも軽くして上げられるよう」との言葉のように、強迫的教育論者とかには見えなかったです。
後で私は「○○君(弟の名)とは高校の時に親しくしていた木村です。」と言って名刺交換させて頂きました。

さて、私と同じ31期は16名来ていました。卒業人数は406名でしたから、結構来ているものですね。
旧友と話しているうちに、「木村、今度はお前が講演しろよ。お前なら面白い話をしてくれると思う。」等と言われました。意味深で、全部が褒め言葉には聞こえなかったものです。