コメカミのシリコンプロテーゼ

本日ご紹介のモニターさんはコメカミが、引っ込んでいるのを改善したいとのご希望で、シリコンプロテーゼ(円盤型)を髪の生えているところで切開し骨の上に挿入する手術を受けた方です(画像クリックで拡大します)。
こめかみシリコンプロテーゼ
患者さんの中にはコメカミは比較的硬いので皮膚の下に、すぐ骨があるかと思って、ここにハイドロキシアパタイトを入れて下さい。と言われて来た方は少なくないのですが、実は、側頭筋の上に側頭筋膜が乗っている部分で、この側頭筋膜が全然延びなくて側頭筋に押し上げられていると割と硬いので、一見骨と間違えてしまうようです。

代表的な手術は、今回のようなものですが、注入術としては、脂肪注入は日本では25年以上前から行われていますが、何故か定着率が低いです。30%などは無いと思って下さい。
近年はヒアルロン酸注入も、まあまあ行われています。架橋の強いものを使えば少し残るので、何回もも続ければ目的は達するものですが、私はヒアルロン酸注入の繰り返しだけで、最後に注射して、上記のモニターさん程の効果が残った人は見たことがないです。

それと、コメカミは膨らませば、「顔が大きくなった。」と言われることがあります。若い人の場合は、元々が小顔の人が希望すれば受ける手術と考えますので、私は小顔でない人が希望しても、「貴女は、額アパタイトだけにして下さい。」とはよく言うセリフです。額は丸くすることで「優しい、育ちが良い。」と雰囲気が良くなりますが「顔が大きくなった。」とは感想として聞かないものです。