2012年5月15日, 2:46 AM
この秋予定の美容外科学会のメインテーマは「顔面骨格改善手術から抗加齢医療まで」なのですが、私は整形外科医でもありますから、骨切り&骨削りには研修医の時から親しみがあります。
さて、一昨日のエラ削りのモニターさんですが、昨日帰る前に撮った写真を比べて見ると、もうエラ張りが改善しているのが分かります。翌日と書きましたが正確には術後18時間後の撮影で、患者さんは帰宅時に「感動しました。」と言ってくれました。その間に何をしたかと言いますと“顔をバンテージでしっかり圧迫し、リカバリーで上半身を30度ほど起こして、ひたすら安静。またドレーンを入れて創内の血液を出来るだけ排出”させております。
一般には「顔の骨を削れば顔はパンパンに腫れる、それは骨髄性の出血が止められないから。」と言いますし、その通りでもあるのですが、だからこそ、術後に血圧を上げない様、リカバリー(安静室)で朝までじっとしてもらう。そしてドレーンは絶対に入れて出血は溜めず、帰宅時に創内に殆ど血腫がない状態にしておく。これはダウンタイムが限られた人が多いので、美容外科的には凄く肝心な事と思っています。
ただクリニック側からすれば「誰が朝まで患者さんの経過観察をするのか?」という問題があります。看護師に度々強要すれば退職理由になりかねません。私もそんな事で当院の看護師に辞めてもらっては困ります。だから毎回私が当直をしています。
2012年5月9日, 3:03 AM
他院で鼻尖縮小・小鼻縮小術後に鼻穴が目立つようになり、特に右が引き攣れて不自然になっていました。これは拘縮と言えます。担当医は、「許容範囲ではないですか。」と言われ再手術を断りましたそうで、仕方なく患者さんは色々探され当院に来られました。
さて、この状態を改善する手術は移植しかありません。まず耳穴の中から皮膚・軟骨をくっ付けたまま同時採取した上で、鼻穴内で切開し少々剥離し鼻孔縁を下げ、そのために鼻孔内に生じた欠損部位に採取組織をパッチしたのです。左右ともに移植しましたが、右の方が引き攣れが酷く、そっちの方には大きめの組織を使いました。
このGWが術後約半年で最終検診に来られましたが、満足される結果を得ています。(大きな画像は≫鼻の整形講座:症例紹介2へ)
この手術は美容外科の先生の中には美容外科歴20年というベテランでもやらない人はやらないという、やや特殊な部類の手術となります。それは鼻のシリコンプロテーゼのように手術すれば狙った通りの結果がほぼ出せると言いきれる手術ではないからです。医師の腕もさることながら、患者さんがヘビースモーカーですと手術成績が落ちます。また移植ですから局所安静も絶対です。そういう面倒な手術ではありますが、まあ私には相性が良い様で、平成9年からやっていますが、総じて良好な結果を得ています。
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2012年4月23日, 11:57 PM
ブログには美容外科以外の事はあまり書かない方が良いと思っていましたが、本朝、少年ジャンプの「バクマン」を読んで、やや唐突でしたが最終回だった事を夜また思い出して、感慨深くブログに書いてみたくなりました。
以前のブログに書きましたように私は「ヒカルの碁」以来、漫画家の小畑健さんを高く評価していて、ヒカ碁の「藤原佐為」は大好きでした。デスノートもほぼ毎週読んでいて、両作品はジャンプ史上、傑作に値した作品だったと思っています。
その点、バクマンは漫画を描いてきた人でないとデスノートより一見劣化した画風も相まってイマイチな作品に見えたかも知れまん。私は連載当初は漫画制作の内輪話では早晩打ち切られるとの予感もしていましたが、後にTV化まで成し、大場・小畑コンビは、やっぱり凄いな。と脱帽しました。
本日の最終回に至る前にもう一話挟み、ゆっくりと純愛のムードを高めてもらいたかった気もしましたが、ヒカ碁やデスノートの最終回よりは、良かったと思います。
最終回を迎えるにあたり、主人公の描く漫画がアニメ化され、そのヒロインの声優を彼女がやれたら結婚するという、10年越しの夢が実現してプロポーズしたなんてクラクラッとします。締めの頁は、中学時代の席の並びになぞらえ「これからは、ずっと隣にいられるね」と言っては微笑んでいたのは印象的でした。
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2012年4月20日, 2:57 AM
前回、前々回に上眼瞼切開のモニターさんとして掲載した方の術前写真です。
美容外科クリニックとしては患者さんが年配ではありませんので手術適応は有るのか?が悩むところでした。
しかし、右は明らかに皮膚が余っている、左は右に合わせ平行型にしたい、目尻側のラインが下がっているから上げたい、ラインが不安定なので安定させたい、埋没法のような取れるかも知れない手術は嫌・・・との事で腫れ・傷のデメリットをご理解頂き、全切開+タルミ取りの手術となりました。
結果は既に上げた画像のようでしたが自然な仕上がりで、ご満足を頂いております。
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2012年4月13日, 7:14 AM
2日前掲載の全切開のモニターさんの二重の傷です。以前このブログにも他のモニターさんの全切開の傷痕を載せましたが、目立たないまでも傷が消えたように見えるとまでは行かないものです。
もちろん化粧をすれば十分隠せますから女性の場合、真剣に困るとまでは思わない人も多いです。
美容外科は目に始まり目に終わると言われる位、目の美容整形が要なのですが、色んなご希望を細々とまで満たすとなれば全切開が適しています。
しかし、希望が十分満たせなくても今より良くなれば良い、単に二重になるだけで、もう充分です。という人も居て、その場合はまずは埋没法を勧めています。
患者さんがそれを選択する際、①傷、②ダウンタイム、③リスク(整形っぽくならないか等)、④再手術になった場合平易か?などご説明し決めて頂きます。
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2012年4月11日, 10:29 AM
二重切開法とは昔から美容整形の中核なのですが、この20年余りは埋没法ばかりが増えて比較的若い人には切開法はファーストチョイスと言い難くなった感があります。
しかし①二重のラインが取れたくない。②タルミを取りたい ③眼窩脂肪だけでなくその前の皮下脂肪も取りたい ④今の二重幅より少し狭くしたい・・・このようなご希望では全切開が適応となります。ただ、全切開と言いますと折れ目クッキリの“いかにも整形”となると思い込んでいる人もおり、2ヶ月位前、当院に来られた人の中には地方中核都市の某先生の元に、わざわざ出向いて全切開を受けたのですが、1年以上経つのに二重の折れ目が深すぎて「素人にも“目を整形したね。”と明らかに分かります。」と悩んでおられた方がいました。
その人は、「・・・だから全切開なんてするものじゃない!」と言われたのですが、やはりそれは言い過ぎで、全切開でも全く自然な感じで仕上げることは出来るものです。丁度当院のモニターさんの全切開:術後1年3ヶ月の画像がありますので、出しておきます。なお傷は目立たないまでも消えたようにとまでは行かないものです(次回画像を出します)。
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2012年3月30日, 2:29 AM
男らしい、そしてカッコイイ鼻にする。この時、私は男は鼻スジをまず第一優先と持論をかざしました。
ただ、このモニターさんの場合、小鼻の張り出しが大き過ぎ、どうしましょうか?との話し合いで、鼻筋を通し、鼻先を下げるなら、小鼻縮小をしても良いかとの合意に至りました。
これを鼻筋はこのまま、鼻先も上向いたままで、小鼻縮小だけ行えば「可愛い感じ」になってもカッコイイ感じにはならないものです。
さて、画像を見てもお分かりのように鼻の穴が目立たなくなっています。
これは小鼻縮小の効果もありますが、鼻中隔延長には鼻の穴を見え難くする効果があるからです。
当院の鼻中隔延長専用HPの症例紹介を見ても皆、その効果が出ております。
ただ、これはよく話し合って決めるべきで、鼻の穴を見え難くするのはカッコイイとか美しいに繋がりますが、「可愛い」イメージから離れてしまいます。
だから私は鼻中隔延長は希望されても顔のバランス、時には身長も考慮して、「止めた方が良いです。」と言うことが割とあります。また鼻中隔延長は平易でない手術ですから、鼻先が曲がるなどの変形のリスクもあるものです。
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2012年3月25日, 4:03 PM
3月24日銀座で開催された屋外ファッションショーに出演した時の枝野幸男経産相(左から2人目)と女優の米倉涼子さんの画像がありましたが、枝野さんは全く冴えません。対照的に米倉さんは、小顔・脚長・長身とスタイル抜群ですね。
枝野さんは24歳で旧司法試験に合格した秀才ではありますが、やはり男も外見は大事、特に身長は平均並みかそれ以上欲しいです。小泉進次郎議員の場合170㎝あります。やはりそこまでは欲しいところ。
首相だった鳩山さんは177㎝、菅さんは175㎝位あります。枝野さんも脚があと5cm長ければ格好も付くのになあと思います。
だから私はいずれは美容外科に脚延長も含められる時代が日本にも来ると思っています。
以前大阪の美容外科・メガクリニックがそれをやっており、161㎝だった人が169㎝にしてもらい(下腿延長→大腿延長)、その人を診察した機会があったのですが、スタイル的にも格好良く、この手術の必要性を感じたものでした。
メガクリニックが今はそれを止めてしまいましたが、理由はパートナー医のM先生が手術がやれなくなった等と聞いています。
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2012年3月18日, 7:13 PM
先日、某美容外科で「鼻を高くしようとエンドプロテーゼを注射で入れてもらったんだけど意味なかったんで、本当のプロテーゼに入れ直して。」という患者さんの手術をしました。
画像はその時、鼻孔内切開から私が押し出した物質です。血液と混じって、“からしめんたいこ”風に見えます。
本当は鼻孔切開部から湧き出るところの画像の方がリアルなものの、モニターさんではありませんから撮影すらしませんでしたが、手術後に出た物を見せた際、私が「これネットに挙げて良いですか?」と尋ねると「エンドプロテーゼ、意味ないってことを知らせてあげて下さい。」と快諾を得たので左記に載せました。
しかし、本当にこれがエンドプロテーゼならスッキリした鼻スジなど作れません。The End=終わっています。
なお、今回エンドプロテーゼ→シリコンプロテーゼ隆鼻術を受けられた患者さんは、術直後の顔を鏡で見てもらいましたら、「ああ、やっと鼻が高くなった!」と歓喜の声をあげられました。
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2012年3月12日, 1:17 AM
美容外科ナグモクリニックの院長の著作に目からウロコ。確かに南雲先生は55歳より、ずっと若く見えます。
南雲式アンチエイジングの概要を挙げていると、私とは違う事が多いです。以下は私の場合です。
・一日一食なんて無理。食べたい時に食べる。一日二食~六食、但し腹一杯に食べるのは稀。
・米は白米。ただライ麦パンはほぼ毎日食べる。
・野菜を摂るのは面倒でカゴメ野菜ジュースを水代わりに飲む。
・魚はあまり食べない。食べても缶詰。食事に時間が掛るものは嫌。
・お茶もあまり飲まないが、青汁の粉末を健康の為に以前は飲んでいた。
・卵は鶏卵を栄養と思って毎日一個食べる。
・肉は力の源泉。豚肉か牛肉は2日に1回以上食べる。
・お菓子は趣味でないがカロリーメイトは手早いから好きである。
・カフェインは摂る。医学生の頃は試験に打ち勝つ為に錠剤も常用した。
・駅⇔自宅がウォーキング。スポーツは万一の怪我を考えると出来ない。
・紫外線は20歳から殆ど浴びてない。30年以上ビタミンCを毎日2g摂取。
・午前2時まではメールの返事やブログ書きかHPの更新で起きている。
~以上、南雲先生と大分違うのですが、私の場合プラセンタ注射を44歳からずっと打っているせいか、患者さんから「51歳には見えませんよ。」とは言われます。
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2012年3月5日, 12:24 AM
天野篤先生が教授をされている順天堂大学医学部が気になって検索してみますと、現在受験難関校になっていると知って少々驚いています。
「私立大学医学部偏差値」で検索してみますと、3位です。実は31年前に私が私立医学部受験をした頃は、全般的に偏差値が今よりハッキリ低く、「新設私立医大は高校が進学校なら過去問を中心に3ヶ月も勉強すれば合格できるよ。新設私立に次いで易しいのは順天堂ね。昭和19年設立だから+αの新設さ。」なんて言い方をしていました。そして本当に母校の保健衛生大の同期入学生の中に「順天堂にも合格したんだけど、親が愛知県内の開業医だから跡継ぎの為こっちに入る事にしたよ。」と言った友人もいました(人物評価からハッタリじゃないと思っています)。
だから私の脳裏には順天堂大医学部の大学受験は“割と楽”とのイメージをずっと持っていたのですが、現在なぜ難関校になったんだ?と更に検索しますと、全ての私立大学医学部の中で6年間の学費が一番安いのです。なるほど理解しました。運営する側の大学もちょっと大変でしょうけど、優秀な人材を集めるために頑張って最安(それでも2千万ちょっとかかる)にしたんですね。
何でも「新御三家」という言い方でも括られるようになっているそうで、立派、立派です。
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2012年2月29日, 2:02 AM
最近の週刊誌を立ち読みすれば、「天皇陛下の心臓バイパス手術は、東大医学部教授(創価学会!)がアシスタントについて、天野篤:順大医学部教授(3浪して日本大医学部卒)が執刀・・・浪人中はパチンコ三昧だった事もあったが、卒後は色んな病院で武者修行」などとやや茶化してる書いているのを見ます。また同じ事をネットで検索すると「3浪ポン大卒が天皇を執刀きゃあ・・・日大>>東大www」等と更に増長した記述も複数ありました。
私は2浪/新設私立医大(保健衛生大)卒ですから大学の偏差値ランク付けですともっと下なのですが、実は医師としての生き方は医師国家試験後に皆が横並びで、よーい・ドンで走り出すマラソンと思ってよいです。徳洲会病院在職中にそれを強く感じましたが、学閥などより今、現場でどれだけ使える人材なのかで医師としての人物評価が決まります。それと私は母校の6年間が今持って大好きです。しかし大学が好きというより、あの時の自分の生き方が好きというところです。高校~浪人中に読書に励み考えが到達した事を初めて実践し達成感を得られたからです。医学部の学生時代は『TOTALER-KRIEG』または『BRITZ-KRIEG』を信条としていましたが、これは当に徳洲会的な思考でした。後年、徳洲会に惹かれ大学を辞して湘南鎌倉総合病院に就職したのも自然の成り行きだったと思います。
また、31年も前の話ですが、実は私の兄は私が名古屋保健衛生大医学部に合格したので行くか?との話になった時、カンカンに怒って「私立医大に行くなんて滅相もない!」と怒鳴ったのですが、父が「(医者になってみたら分かろうが)私立に行っても1年でも早く医師としてスタートする方が良い。」と諭したので入学したのでした。それは正解だったと思います。
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2012年2月28日, 3:18 AM
昨日は、鼻中隔延長+ I 型シリコンプロテーゼ+小鼻縮小をやりました。
この人のカウンセリングの際、鼻先をしっかり下げたいとのご希望がありましたから、すんなり鼻中隔延長+ I 型シリコンプロテーゼは決まりました。
しかし美容外科クリニックで、鼻中隔延長をやらない医師の方が多いと思います。理由は手技が煩雑で、また術後に移植軟骨が曲がるリスクがあるためと思います。
確かにそうなのですが、だからと言って、これほど美しく鼻先を下げるられる手術はありませんから、ブタ鼻をハッキリ下がった鼻に!とか外人風に!と言われれば、リスクの説明もした上で合意できれば積極的に行っています。
同じく鼻先を下げる手術にプロテーゼの先端に軟骨を縫いつけたハイブリッドプロテーゼがあり、これと鼻中隔延長の適応の違いが分からないと言われる患者さんがいますが、ハイブリッドプロテーゼは単なるプロテーゼと鼻への入れ方は同じなのに対して、鼻中隔延長は鼻翼軟骨と縫合して、鼻翼軟骨ごと下げるので鼻先のみならず、鼻の穴も被って穴が見え難くする効果に違いがあるからです。
ハイブリッドプロテーゼがでも鼻先の皮膚を下げれば、連動して鼻孔縁も若干被りますが、それは鼻中隔延長の鼻孔縁の被りより効果が小さいのです。
ですから、下記のような使い分けで良いと思います。
①鼻先を下げたい、鼻の穴も今より見えなくしたい、若干のリスクは覚悟します→鼻中隔延長。
②鼻先を程々で下げたい、鼻の穴も変わらないか今より僅かに見えなくなる位で可、鼻先の軟骨が曲がるようなリスクは避けたいです→ハイブリッドプロテーゼ。
③鼻先だけを、ちょっとだけ下げたい→(何枚か重ねた鼻先への)耳介軟骨移植
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2012年2月20日, 12:40 AM
昨日は、整形外科学会の講習に出ました。シンポジウムの1つは『軟骨損傷の治療」で広島大学教授の木村浩彰先生の講演でした。
①従来の軟骨損傷部での骨髄に達する複数の骨孔の形成術(ドリリング)で出来る軟骨は線維軟骨で本来の硝子軟骨より劣る。
②他所採取の軟骨を移植では滑らかな関節面が作り難い。
③組織学的手法として自家軟骨細胞培養移植として、軟骨細胞を複数単離→コラーゲンゲル内培養→軟骨欠損部に移植し骨膜でパッチする。このリハビリ中はリモデリング期として移植された軟骨細胞から、軟骨器質が継続的に産生され、より組織化された構造になる。①②より優れた新しい手法であるがまだ課題があり、解決策として成長因子の利用等が挙げられる(骨髄幹細胞も)。
・・・というものでした。美容外科でも隆鼻材料として培養軟骨を使うクリニックがありますが、まだ移植後の変型、例えば萎縮による鼻先のアップノーズ化などがあり、それを私も診た事がありますが、なかなか難しいなと思いました。それにしても術後1年の関節鏡で見せた再建像はお見事です。色合いはともかくツルッと出来あがっているのが凄いです。ただ今後は免荷を止め、普通に体重を掛けていれば培養軟骨は脆弱ですからヘタるか摩耗し易いだろうと思いました。
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2012年2月18日, 11:59 PM
本日の朝、「全切開+挙筋短縮、目頭切開、目尻切開、グラマラスライン形成」の1ヵ月検診の方が来られましたが、佐々木希を超えたかと思える位に綺麗になっていましたので、感動して、こっちまで大変良い気分になってしまいました。モニターさんではないので皆様にお披露目出来ないのが、残念です。
ですが、グラマラスライン形成+目頭切開修正(追加)の方がモニターさんで居られます。こちらの人もバッチリ綺麗になられましたので公開させて頂きます。
目の下を下げる手術は今はグラマラスライン形成という言葉が定着しつつあり、これには瞼の裏から瞼板筋(下制筋)を縫い縮めるだけの方法と、皮膚切除も合わせて行う方法があるのですが、私はこの2年くらい、裏からだけでやる手術は止めております。それは長期成績でみると割と戻りがあるからです。これが表から行きますと、私の場合は、そのまま奥に奥にと進んで瞼板筋に達し、縫合縮小しますので殆ど全層をいじったことになりますから瘢痕形成(癒着)が強力で後戻りがほとんどないのです。画像の方も術後10ヶ月余り経った写真を載せましたが、戻る気配がありません。睫毛の向きを外反させ華やかせて見せる意味でも表から皮膚切り取りを行った方が完成度は高いと感じております。
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2012年2月15日, 11:05 PM
写真のトンボ針での極細吸収糸の埋入は先日のShopping Threadと言わず「TR LINE」と名づけられているそうですが、ワークショップの案内に「リフトアップテクニックセミナー」とあるのには、表現のオーバーさを覚えます。
説明書きには「細い糸を皮膚に埋め込むことで皮膚を若返らせる技術です。●異物の存在に応じてコラーゲンを産生する。●治療領域を刺激して血流と代謝を増加させる。 2つのメカニズムによって肌質を改善し、色素異常の減少とリフトアップ効果をもたらします。」とあります。
ですが、『ダメージによる炎症、その結果の拘縮』という病態を響きの良い言葉に置き換えたに過ぎません。また「色素異常の減少」とは代謝の亢進による影響というのでしょうが、そんなにハッキリした効果にはならない筈です。
また冒頭で“表現のオーバー”と書きましたが、この種のものは、「リフト:Lift」でなく「タイトニング:Tightening(引き締め)」という方が適切です。
上述のように書きましたが、クリニックにとってレーザー機器のような設備投資が不要で、患者さんにとっても安価でそれなりの効果を得られるこの施術に存在意義はあると思っています。
ただ、Shopping ThreadもTR LINEも皮膚への刺激ということなので、「毎日頬に往復ビンタを喰らったら似た効果が得られませんか?」と問われれば私は否定しませんw。
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2012年2月8日, 1:27 AM
2月5日に某美容医療材料販売会社主催で品川のガーデンシティにおいて、極細糸を顔に入れる講習を受けました。参加費は3万円で、講習時間は3時間余り、その後に会食付きでした。
さて、講習内容ですが、最初、「う~ん、どうしたものやら。」と悩んでしまいました。使用する糸はアプトス、ワプトス、シルエットリフトのような糸に引っ掛かりがある糸ではないのです。美容外科の医師がよく使うPDSという溶ける糸の極細タイプを短めに切って、たくさん入れるだけのものです。
この手技は真皮に糸を入れる際に軽いダメージを肌に与え、また糸が長い期間を掛けて、ゆっくり溶けていく時に肌の活性化を狙うものというところですが、要は炎症を生じされ、その後の拘縮を期待するので、レーザーのサーマクールの照射を定期的に受けるのと同様と考えます。
つまりサーマクールも照射を止めて3~6カ月もすれば、だいたい効果が無くなってしまうのと同様に、この手技も効果の永続性は見込めないのです。
しかし、引っ掛かりがある糸を使っても半年以上の長期成績は芳しくなく訳で、「美容医療には高いお化粧というTypeも有り。」と発想を変えれば期間を置いて定期的に繰りかえす必要のあるこの手術も許される事かと思います。
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2012年2月5日, 11:03 PM

昨日の救急医学会で「脂肪吸引術後に脂肪塞栓症候群による~1例」との発表がありました。演者の発表では患者さんは術直後から容体が悪くなり、気管内挿管して搬送されたそうです。その時に頻脈、レントゲン的に全肺野の透過性の低下(しかしこの疾患の特徴であるSNOW STORM陰影の発言はなく、私も違うと思いました)、挿管時酸素投与にてもSaO2が91の低酸素血症、MRIで小脳の2ヶ所の高信号から急性脳梗塞、造影CTで正中付近に肺浸潤 末梢の肺動脈に陰影欠損、皮膚に点状出血斑を認めた(この画像は映写無し)。以上から脂肪塞栓症候群と認めたとありました。私は術直後から重症であったことなどからも誤診ではないかが気になりましたものの、最低限の事は尋ねたいと思い挙手し質問、意見もしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
木村:患者さんは身長・体重は幾らでしたか?
演者:身長150cm、体重90キロでした。
木村:(90キロ!! 150㎝でこれでは手術適応と言えるか!)
吸引した脂肪の量は幾らでしたか?
演者:知りません。
木村:(大事な事を聞いていないじゃないか!)
脂肪吸引したクリニックはマトモなクリニックだったんでしょうか?
演者:有名なクリニックです。
木村:いわゆる大手でしょうか?
演者:そうです。
木村:大手の場合、脂肪吸引は(顔をいじれない)ド新人が担当するケースが多く、標準的な術式でやったのではないケースは考えられると思います。また本来、脂肪吸引後に吸引した部分をローラーなどで圧迫しても、吸引管の差し込み口からの排液に、見た目の油滴は見ないものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フロアーから挙手した医師:僕らが脂肪塞栓症候群だろうか?と後から考えるのは長管骨骨折後なのですが、本件は、どのようにして脂肪滴が血管内に入って行くものでしょうか?
演者:傷ついた血管から入って行くものと思われます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(・・・そんな訳ないでしょう。血管は損傷したら出血するのであって、出血しつつ脂肪滴を吸収するなんて有りない。だからこの四半世紀の美容外科学会でただの1例も脂肪吸引後の脂肪塞栓の報告はない。大腿骨骨折後に脂肪滴が血管内に入り肺や脳に達するのは小児医療で用いられる骨髄内輸液同様に骨折後の脂肪滴が容易に流入し易いからである。脂肪吸引では、そのような環境にない。)そう思ったものです。
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2012年2月4日, 11:59 PM

本日、救急医学会がありました。私はだいたい毎年1回出席しています。それは私が今も鎌倉・茅ヶ崎の徳洲会病院勤務時代を懐かしく思い、徳洲会では「救命救急が医療の原点」を噛みしめたくあるからです。
この学会は医師部会、看護部会、救急隊員部会と一斉に行なうので今回は会場が6つに別れていました。看護部会の会場に入ってみると「自殺をいかに予防するか。」とか、また救急隊員部会の会場に入ると「大震災時に石巻市での救急活動について」などの発表があり、救命救急とはチーム医療なんだ。と改めて思いました。
徳洲会病院就職の医師は全員が日本救急医学会への入会と専門医を取るのが当たり前になっており、私もあの病院にいたから今も救急医学会救急科専門医です。美容外科に凄く惹かれる自分がいたから今に至りますが、鎌倉茅ヶ崎の徳洲会で外傷整形外科・救命救急医療に従事していた頃を懐かしく思います。
さて、写真右上の会場では演者の発表内容を訝しく思い、ついフロアーから手を挙げ質問と意見をしました。(続く)
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2012年2月3日, 11:43 PM
本日は全切開を2人担当しましたが、女性の目を変える事の責任の重さをヒシヒシと感じつつ行いました。1人目の人など「佐々木希の目にしたい。」と初診の時に切なる気持ちで言われていましたので、女の子の願いを実現させ、人生を変える。そういう立場に居られる自分を凄く嬉しくも有り難い。と又々感じました。
特にこの人は前医の全切開では思いが叶えられなかっただけに、私が決めて見せる!との思いを、『小宇宙(コスモ)を極限まで高めたメスさばきで披露する。』などと聖闘士星矢ばりの美しいワンシーンが脳裏をよぎりながらの手術となりました。
2人目の人は睫毛を外に向け(外反)、目に華やかさを出すのが主題でしたが、やり過ぎると、いかにも整形の目となりがちで、その辺のサジ加減に解剖学的知識、経験と勘、センスが問われるます。芸術家の感性で、カリツォー(氷結リング) を作るつもりでやるんだという気持ちで行いました。
私は人並み程度には時事問題に関心はありますし、西洋史の勉強は35年続いていますが、芸術家になれる美容整形の方がやはり本質的なんだと思っていますし、本日もそう思いました。
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2012年1月30日, 11:59 PM
昨日、眉毛状隆起の上下を出すことで顔面の形状を整られたモニターさんを呈示しましたが、実際のところ皆さん見て、知的でスマート、そして生きるのに積極的な印象を受けます。
対するに眉毛状隆起を冠状切開で剥がして削った人は、可憐な乙女的顔貌になった印象となるものです。
歯が出っ張っていてEラインが整わず、その上下の鼻と顎を出して整えた場合と、セットバック(歯を骨ごと引っ込める)で手術を受けた人の印象ですが、同様な印象を受けます。
端的に言えば出っ張っている高さに合わせて引っ込んでいるところを出すのは「陽性」の印象、出っ張っている高さを削るか引っ込めるのは「陰性」の印象を与えるものです。
女性の場合、「慎み深い」というのも女らしいという事に繋がりますから、「陰性」と書きましたが、出っ張ったり、突き出たりしているところを、削ったり、引っ込めたりするのも慎ましく『また良しかな。』と思います。要は顔全体のバランスや会った際の雰囲気、本人が何を望んでいるかで、『陰陽』を決めるものです。
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2012年1月29日, 2:38 AM
眉骨が出て、額がコケて鼻根部(目と目の間)が低い人は少なくありませんが、この場合、眉骨を削る手術(画像参照)も悪くはないのですが、頭部冠状切開(画像中段参照)で頭の皮を剥いで骨を削るのは手軽ではありませんし、長い禿が一生残るのが辛いところです。
ここで眉骨の出具合はそのままに、額と鼻筋を出すのも、もう一つの選択肢です。写真のモニターさんは、添付の石像に似たイメージを変えたいとのことで、額の生え際から小切開して骨膜を剥離しペースト状ハイドロキシアパタイトを注入してモデリング、鼻は鼻根部が厚めのシリコンプロテーゼを鼻孔内なら骨膜下に挿入しています(写真は術後1ヵ月で、若干大きな写真は≫額の整形・症例写真下段へ)。
仕上がった印象は都会的で知的、精悍な印象で大半の人は術前術後を比較し、術後の顔立ちの整いを肯定的に見てくれると思います。
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2012年1月24日, 2:44 AM
ナイトクラブというのに私は日頃行かないので、受付を済ませると席の番号札を渡され、黒服のお兄さんに案内され「こちらのお席です。」と言われて着席しましたが、最初は妙に落ち着きませんでした。
ですが、高須先生が壇上でスピーチしますと、ここは高須ワールドなんだと納得して楽しく観覧させて頂きました。
高須先生が主催の日本美容外科学会や世界美容外科学会はいつも派手な演出があり、特に懇親会でのパフォーマンスにはTV局が取材に訪れ、本当にテレビで一部が放映もされたこともありました。この派手さだけを観ますと医師の中には「私は(地味で派手には)ついて行けないよ。」と思われる人もいると思います。しかし私は高須先生の同級生で親友の徳永先生から高須先生の地道な粉骨努力のお話も聞かされており私も20余年垣間見て来ました。この努力と結果を出して来た高須先生の歩みを知れば、多くの医師は「私は(力不足で天才には)ついて行けないよ。」との感想を持たれる筈です。
高須先生が美容外科を日の当たるところに出した。2つの美容外科学会の両方の医師たちに多大な技術的な向上をもたらせた。そして今は2つの学会の統合に向けて熱心に動いておられる。会場を見れば、美容外科学会大森系(JSAPS)の医師も、また大学病院医学部、形成外科の元教授たちも来られており、このような先生方は高須先生の真面目な功績をキチンと理解されているのだと思います。
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2012年1月23日, 1:08 AM

1月22日、六本木の東京ミッドタウンでパーティーがありました。現在の美容外科の姿を創られた“先駆者”たる高須克弥先生も67歳となられましたが、まだまだお元気という感じで息子の高須幹弥先生にバトンタッチは、もう少し先と感じさせました。
パーティーは郷ひろみさんの祝辞、野村夫妻や高須先生のトーク、モノマネ名人や歌手の歌で22時まで続きました。私は写真のように壇上の席で舞台を観ながら、高須先生と出会った頃や、それ以後の事を回想したものです。
私の右横では録画係の人が真剣に大型カメラを操作しており、高須家の記録として後世に残るものと思いました。
私の2つ左に江崎哲夫先生が居られ、私は高須先生の事をお尋ねしますと、何と「高須先生は僕(江崎先生)が昭和45年に美容外科を開業したら、すぐ訪ねに来て、それが度々ありましたよ。」と言われ、昭和44年に医学部ご卒業の高須先生は常勤医として整形外科を専攻しながら、研修医の時にもう美容外科クリニックに出入りしてたのだと知ると、『私(木村)と同じだ!』と思い、またまた高須先生に親近感が湧きました。
帰りに鶴切先生がご夫婦で来られていたのでご挨拶しましたが、初めてお目にかかる奥様が、背丈がスラッとして且つ、かなりの美貌の持ち主で、自然に「お綺麗な奥様にお会い出来て光栄です。」との言葉が出ました。
最後は大勢の人が高須先生と2ショットで撮影をし、私は握手までして会場を後にしました。
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2012年1月21日, 11:11 PM
本日は美容外科学会学術集会がありましたが、丁度1年前は満席で立ち見が出るほど盛況だったのに、今回は空席も目立ちました。
抄録集を読めば演題が注入系、レーザー系、糸のリフトで4分の3位を占めたので、純然たる外科医(Messerseiten)にとって惹かれる程に映らなかったのだと思います。
むしろ美容皮膚科学会で、同じ演題で参加を呼びかければ、もっと出席者が多かった筈と思います。
レーザー系とは「美肌治療」なので、女性医師ばかりが発表していましたが、私は自分の守備範囲ではないなと思いつつ聞いていました。
しかし私自身は実は20才の頃から、自分の肌を傷めないように気を使っています。それは紫外線を浴びないこと、毎日アスコルビン酸(ビタミンC)の粉を、約2g摂取してきたことです(もう31年間もです)。それにこの7年は毎週プラセンタ注射を打っているからか、51歳の男の肌としては抜群に良いと患者さんから褒めてもらっています。
尤も私の肌質は子供の頃から綺麗な方で、小学校1,2年の頃は近所のオバサンたちから「うん、まあ!色白で綺麗な肌ね。それにパッチリ二重。女の子だったら良かったのにねぇ。」などと、よく言われていました。
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2012年1月18日, 12:13 AM
「安井夏生」・・・この先生のお名前を知ったのは平成2年です。私が日本創外固定研究会・骨延長ワークショップ(当時の名称)に入会・参加・発表した年です。学会参加中に、安井先生の最先端を行っている発言を見聞きしましたから、まだ若いけど学会をリードしている先生だと直ぐ分かりました。同年秋に久留米大学整形外科の医局が安井先生が翻訳された「骨延長―その方法と適用」の医学書を購入しましたので、一通り読んで、骨延長への憧憬が更に高まりました。それは私が久留米大学整形外科で初の骨延長の患者さんの主治医になった事があった思い出に積み重なったものでした。
当時、安井先生は防衛大病院整形外科に所属されていました。それで翌年春に私が湘南鎌倉総合病院の整形外科に移籍した際、『関東での骨延長は安井先生の防衛医大か黒川先生(教授)の東京大学の2つが、まともに取り組んでいる施設だから、どっちかに勉強(見学)に行きたい。』と思いました。結局後年にはなりましたが東京大学病院に6~7回、外来および手術の見学をさせて頂きました。なお黒川教授はスンナリ見学をOKして下さいました。大学病院とは教育機関ですから当たり前とも言えますが。
そういうことで安井先生と私の接点は殆どありません。たった1回だけ、学会の休憩時間の際に、アルビジアネイルの事など少々ご質問し、お答えして頂いただけです。
じゃあなぜブログに接点の殆どない先生の事を書かせて頂いているのか?と言えば、安井先生ご自身が書かれたと思えるHP「若者の夢」を見つけて「面白い!」と思ったからです。そのHPに添付の写真がありますが、先生は昔、剣道部のキャプテンだったからでしょうが、刀を振り上げた姿を載せるなど意外に『型破りの先生だったのか。』と思ってしまいました。
今は徳島大学整形外科の教授に就任されておられますが、上記HPの中に「私自身は小児整形外科、特に骨延長術の分野で世界を極めているつもりですが、」とありますように骨延長の第一人者として今後も仰ぎ見るつもりです。
2012年1月15日, 11:54 PM
昨日まで開催された日本創外固定・骨延長学会で、安井夏生先生の教育講演がありましたが、ここでも興味深い指摘をされています。
「Distraction Osteogenesisにおいては骨延長ばかりが注目されるが、同時に破骨細胞の機能が著しく亢進していると思われる。(中略)すなわち仮骨延長は著しい速度でリモデリングを受けていると考えられる・・・」
確かにそう思わせるものがあります。骨折の治癒で例えば長管骨が「くの字」に変形治癒しても2年くらいするうちに真っ直ぐな骨に変わって行きます。これは破骨細胞と骨芽細胞の両方の機能が旺盛に働いているからです。
私が嘗てこの日本創外固定・骨延長学会(当時は研究会)で発表した延長中のサーモグラフィーでの下肢温度計測でも、延長開始しばらくは延長部すなわち仮骨形成部の温度が上がっていたものでした。細胞の機能亢進の表れでしょう。
つまり脚延長とはチューンガムでも伸ばすように組織が単純に伸ばされるのでなく破壊と増殖を盛んに行いつつ増殖が勝り、骨においては全く上下の骨と同等の太さ骨を作ることが出来、筋肉・神経においても3割くらいは組織増殖を観るというものです(3年前の学会では下腿のヒラメ筋においては5割の増殖を観たとの報告もあります)。ですから2年前の学会の会長が学会誌の冒頭で「イリザロフ法は20世紀のノーベル賞・・・」と書かれていたのには、私も同意でした。
ただ美容目的で健常者の脚延長をやって確実な成績を出してくれるところは大阪のスカイ整形外科しかないようです。中国やセルビアなら安いからと渡航するのは冒険過ぎると思います。
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2012年1月13日, 8:19 PM
本日は創外固定・骨延長学会があったのですが、学会誌の表紙がモトローラフォンにようなデザインで、こういうのが流行りかと笑えました。
さて演題ですが、「ラット脂肪由来幹細胞移植による骨延長部骨形成促進法の開発」というのがあり、脂肪由来幹細胞(adipose-derived stem cells)は骨延長部の骨成熟を促進する」との仮説立てて注入した金沢大学整形外科の先生たちがいました。
結果は有意に組織学的にも軟骨性骨化の促進を認め、骨成熟促進に関与していることが示唆されたとありました。
この件は大変興味深くあります。実は骨延長部の仮骨部に幹細胞を注入しようという臨床医療は十数年前から行われているのですが、切った骨の上下から骨髄液が来るのだから、もうわざわざ腸骨あたりから骨髄性の幹細胞を移植するまででもないという意見と、いや、やはり意義があるという意見はぶつかっていて統一した見解を観ていません。
これが骨髄由来でなく脂肪由来なら、また違うのか??と私には思わせたのでした。
なおこの幹細胞の件ですが、美容外科学会ではキチンとデータも取っておらずに真似事だけで費用を上乗せしている医療機関があるとの批判も多々出ています。
2012年1月9日, 2:22 AM
十数年前、学会の合間でしたが、今は長老となられている先生が立ち話で我々にこう言いました。「私が二重手術となれば全切開しかしないのは、患者には保険も利かない高い金を払わせているのに、埋没法のようなラインが取れるかも知れないような不確実な事は、やりたくないからじゃよ。」・・・その時、私はこう思いました『女の子の感性で思考が出来てない。』『ラインが絶対取れない代償のために、パンパンに腫れて3ヶ月は整形っぽく、そして傷は一生残る。これでは未婚の女性はなかなか受け入れられない。』・・・社会復帰や傷を「ああ大丈夫です。」などとサラリと言ってしまう医師の中にも精緻な良い仕事をする方が居るのは事実ですが、実は美容外科が向いていないんだと思います。医師の美容外科への向き不向きとは究極のところ『女の思考で考えられるか。』ということでないかと思います。
私が昔、漫画を描いていた時、綺麗な女の子を描く際は、頭の中ではその娘に成りきるくらいの感情移入しないとオーラを放つような絵は描けませんでした。絵書きの職種の人が同じような言葉を綴っているのを読んだ事もあり大半の人は同じと思います。そして美容外科もやはり同じなんだと思います。
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