額を丸くする治療(アパタイト手術)

本日、ご紹介の患者さんは、額ハイドロキシアパタイトのモニターさんです(画像クリックで拡大)。額を丸くする治療(アパタイト手術)
以前から「おでこを安室奈美恵ちゃんみたいに丸く出して下さい。」と言われ続けたもので、「沢尻エリカ」さんの額も人気です。

治療は、手術としては①シリコン板挿入、②冠状切開・骨セメント、③ペーストハイドロキシアパタイト。
注射としては①脂肪注入、②ヒアルロン酸注入。などが挙げられます。
手術での一長一短は、→こちらの「解説」をご覧下さい

注射の脂肪注入は当院の先代の安見院長が好んで行っていたもので、私も安見院長と一緒に平成7~9年頃は数多く行っていましたが、1回の定着率が注入量の30%かそれ以下なので何回も行わなければ満足が得られず効率が悪く、回数が重なれば費用が数十万円以上になってしまうことが難点です。ヒアルロン酸注入は手軽で良いですが、架橋の強いものを使えば少しは残るものの、やはり吸収が多いのが辛いところです。

それで私は1回の治療で永続的な効果も望むときにハイドロキシアパタイトを患者さんにお薦めすることが多いです。
この手術は髪の生え際付近の8mm切開で済むし、腫れも6~7日ほどでだいたい引くのでメリットも多いのですが、骨膜下に流し込んだアパタイトが固まるまで皮膚の上から押して撫でてモデリングして形状を整えるのですが、ここに職人芸的な難しさがあります。

つまり、相当経験を積んでセンスを働かせて手術しないと、ハイドロキシアパタイトが綺麗な曲面を呈せず、波打ち凹凸が目立つ結果になり易いのです。
私は19年以上これを続けて来たので成績は安定していますが、やはり微妙な波打ち凹凸は認めるものです(他のアパタイトの症例写真はココをクリック)。
そのため完璧な曲面を求める人には、冠状切開が今も出番になることはあります。