日本美容外科学会 次回

昨日の学会発表の前、会員総会の時間帯に外の椅子に腰掛け、発表内容を音読していた時に、「木村先生」と声を掛けられまして、見上げれば次期学会長の土井先生でした。

そして、「明後日から演題募集してますから、先生も何か発表して下さいね。」と言われました。
その時は、自分の発表の音読に余念がなく、「あっはぁ。」とかしか答えられませんでした。

ところが私が発表した第2会場に土井先生が来られているのを質疑応答の際に気付きました。
『うっ?土井先生が私の演題を聞きに来てる!』
・・・土井先生は脂肪吸引専門の先生ではないので、来られた真意は分りませんが、この時間帯は第1会場に行っていた学会員の方が多かったはずで、ともかく居て聴講して頂いたことには有り難く思いました。

そして、一昨年の42回の学会の懇親会の際に、「次々の学会の会長になったからヨロシク(笑。」と声も掛けられていたのも思い出し、これはもうさっきの「何か発表して下さいね。」を実行しない訳には行かなくなった気になりました。

さて、土井先生と言えば平成6年くらいから日本美容外科学会(JSAPS)でフロアーから演者の発表度に「関西医大の形成の土井ですが、」と写真のように鋭い眼光で厳しい質問を繰り返していたもので、年配が幅を利かせていた学会の中で若手Dr.として結構目立っていました。

質問内容からして絶対に予習して来ていると分かりましたから、将来この学会をリードする人物になると私は思いました。そして日本形成外科学会会員名簿(昭和63年度版)でみれば、医学部卒業年度は私と同じと分かったりしたので、確か平成7~8年頃に私の方から土井先生に声を掛けています。

今と違ってあの頃のJSAPSは中世のギルドのような学会で、所属を聞いた上で形成外科専門医を持っていなければ相手にしない感じの、非常に冷めた対応をする先生も少なくなかったもので、実際に私はそういう対応をされたことは何度かあります。しかし土井先生は違う感じでした。何と言うか白壁武博先生(第18回学会長)と通じる人のような気がします。

土井先生が主催の日本美容外科学会総会が盛り上がるように、微力ながらお力添えをする気になりました。
なお学会の表紙は、今までと一線を画す、土井先生らしい感じです。